レミ風

 中高一貫のF校ですが、体育祭は中学と高校とで別日程。先日行われた高校体育祭に続き、明日は中学体育大会なのですが、本日金曜、雨。土曜予報、雨。
 中学担任団大焦り。
 A「何故だっ、台風まで近づいてるっ!」
 B「中学のイベントにD先生(←高校担任にして最凶の雨男)は関係ないはずなのにっ!」
 C「まさか、我々中学の教員の中に雨男がっ!?」
 と疑心暗鬼の雰囲気が生まれそうな中に、話題のD先生登場。
 D「いや~、今日と明日が高校野球部(←D先生が顧問)の練習試合だから球場借りてたのにさ~」
 全員唖然。

 さて、12日の日記で書いた、紀伊國屋で逆ナンされて手に取った哲学書、から第4回校内模試第一問(文理共通現代文)が作れるか、という話。連休で読んでみようと頭から読み始めましたが、どうも乗り切れない。通して全部読む気にはならないんですね。
 通常の問題は、(個人的・職業的というのの混合ではありますが)興味があって読んだ本の中で偶然使える部分があったから問題化した、という手順で生まれます。でも、今回の本は進んで興味は無いけれども何となく問題を作るためだけに手に取った本です。で、案の定読み続けるのが辛い。でも、3000円出して買った本を興味本位からも実用本位からも活かす(少なくとも活かそうとする)ことなくうっちゃるのは癪です。

 と、言うわけで、発想を変えて、その本を読まずにその本から現代文の問題を作ることにしましょう。
 そんな方法あるかボケが、と言いたい貴方はまだ「裏技」をご存じないど素人。こんな作り方があるんですのよ。

 『バリカタ! 読まない本で硬派な東大風現代文問題』
 このままだと黴びてしまう積ん読哲学書を使ってガチガチの現代文問題を。120字要約の一手間で東大風にアレンジしてみましょう。解き応えありで新感覚!
【材料】
・難解な人文学系書籍……日本人の著者によるもの。章や小見出し毎に細かく分かれていればいるほど調え易い。今回は、300ページの本が3ページずつ100の小見出しに分かれている人文学書を用意。
【作り方】
①素材(文)を選ぶ。
・各小見出しに分かれた100超の文章の、末尾の一文だけを次々に読む。
・読みながら、頭の中で末尾一文に傍線部を引き、続けて「とあるが、どういうことか。全文の趣旨に即して100字以上120字以内で説明せよ」と唱えてみる。
・「東大っぽい!」と思ったら(目分量可)、そこに付箋をつけて次に進む。
・上記を全ての小見出しについて行ったら、付箋をつけている一文を再び開き、そこから数えて70~80行程度前の文を見る。
・その中に、小見出しや意味段落の始まりの一文があれば、その一文と先ほど傍線を引いた小見出し末尾の一文とを続けて読む。二つの文に同じ単語が入っていればそれが「首尾照応」(素材として良質なものであるというサイン)なので、1行40字×80行≒(改行を考慮して)3000字、東大風の素材文が完成♪
②設問を作る。
・末尾の傍線部で120字要約の問題は既に完成しているので、後は残り4~5題の小問(60字記述)を作る。
・本文冒頭から末尾までを読み、「近代」「現代」「デカルト」「理性」など味の強そうな部分にチェックを入れ、その周辺に文脈の内容を比喩的にキャッチフレーズ化した部分がないか探す。あればそれが傍線部になる。
・「~とは」の記述は概念の定義なので、重要概念を定義させる問題をその前後の適当な箇所に傍線を引くことで作る。
・60字記述の設問が全て完成したら、それを邪魔しない範囲で(記述問題のヒントになるならばなお良)漢字の設問を5題作成する。訓読みの問題、及び同音異義語が存在する熟語の問題が作れれば良。
③試食する。
・上記問題の解答例を作り、最初の問題から最後の問題までの解答記述をつなげると本文3000字全体の要約になっていることを確認する。要約になっていなければ、途中の問題の傍線部の位置を変えつつ調整して、出来るだけ東大風に近づけて☆

 上記の作り方で、とある本の100の小見出し(短い文章)の中で、一題だけ「東大風」を作ることが出来ました。出典の本に関してはその他99の小見出しは全く読んでいませんが、これは受験者も同じ条件だから許してね、ってことで。で、最後は、下。

④ベンチタイム
・暫く寝かせて、ほとぼりが冷めた頃に読み直し、解き直しをする。「さすが、東大(風)の問題は歯ごたえがあるなぁ」と思えたら、完成♪