I have to go without you

 3~6限の時間で文系・理系の東大特講。久しぶりの記述授業なので、リハビリ代わりに解答数が少ない文系第四問を解かせました。1月の特講は今日を含めて2回。今日が15年第四問(藤原新也)で、次回の最終回が15年第一問(池上哲司)です。今日の110分は、前半でセンター16年(土井隆義)の解説、後半で東大(藤原新也)の生徒解答、教師解説。

 6限の後はガシガシと添削……ではなく出張。本日は、福岡のS予備校で63回生の浪人生激励会。センター試験を経た彼らの表情はどのようなものなのかと、こっちの方が緊張します。参加申込は70人、ですが精神的な理由によるドタキャンも多いでしょう(10人程度は来られなくなるんじゃないかな、と進路部長とお話を)。逆に、センターの結果の善し悪しがどうであれ今日この激励会に参加できた人は大丈夫です。

 西鉄天神に早く着きすぎたので、Nホテルのカフェで読書。宇野維正『1998年の宇多田ヒカル』読了、★★★★。aikoは聴かない、宇多田ヒカルは最初のアルバム2枚は買った、椎名林檎東京事変「能動的三分間」まで、という私。この本の中で語られている(1998年デビューの)4人の女性アーティストに関して言えば、浜崎あゆみ「Movin'on without you」がCDで所有している最も新しい音源だということになります(あれは素晴らしかった)。宇多田ヒカルが朝ドラの主題歌を発表することがニュースになった当日に読むと、16年度の宇多田ヒカル復帰がJ-popの「死」となるかも知れないという筆者の悲観的な予想が当たるか当たらないかがとても気になり始めます。

 さて、S予備校のフロアに集まった63回生は……80人弱! 「申し込んでないけど来ました~」という人が続々で結局80人の参加。センターの成功失敗はあれど総じて表情は明るく、あぁこの人たちは「大丈夫」になったんだ、と安堵感心。A組メンバーも、集まった人たちは全員春から大学生になれそうです。
 何が嬉しいと言って、63回生の卒業生と会うのも嬉しいのですが、この激励会ではバラバラの学年に散ってしまった63回生担任団が「再結成」されることです。激励会後の食事会で「再結成が最後だと思うとちょっと寂しいですね」と私が言ったら、進路指導部長に「何を言っているんですか、合格発表のあとにもう一回ですよ!」と叱られてしまいました。そっか、もう一回、今度は祝勝会ですね。