今 時は流れて セピアに染まるメロディー

 昏々……とは書いたのですが、寝た時間が早かったからか素面で寝るということに身体が抵抗しているからか、とにかく1時間置きに目が覚めてしゃーない。トイレに行ったり冷蔵庫から炭酸水取り出したり、和室の母君を覗けば18時過ぎから一回も目覚めることなく(多分)熟睡のご様子で「ようそんな器用に寝られるねぇ」と感嘆。炭酸水を一口流し込む度に喉が痛い。熱も良いし関節痛も良いけど、喋る商売なので喉と咳とはダメなのです。

 ピッタリ12時間の睡眠(間断ありまくりでしたが)で5時起床、入浴、朝食(サラダと白米)、7時出勤。喉はまだ痛い、けれども働いているうちに治ると信じる、なぜなら今日は仕事上がりに大切なイベントがあるから!
 黄金週間の間にメールで届いた「男く祭」作文の整理、教務課会議、2週間後の定期テストまでの予定表(各生徒がプリントに記入して提出)への検印とメッセージ、授業の板書準備、とデスクワーク山積。午後は、センター小説の授業が2コマ(野呂邦暢「白桃」より)。

 17時の終業後はすぐに学校を出発して、西鉄で天神。働いているうちに風邪が酷くなったら諦めようかとも思っていましたが、何とか行けそうだという判断で「大切なイベント」へ。

 NOKKO『PREMIUM SYMPHONIC CONCERT』@福岡シンフォニーホール
 ①序曲(フレンズ) ②ライブがはねたら ③cheap hippies ④Cotton Time ⑤I will catch U ⑥人魚 ⑦翼 ⑧カルメン第1組曲前奏曲~アラゴネーズ) ⑨ふふふ ⑩恋に堕ちたら ⑪LONELY BUTTERFLY ⑫MOON ⑬Maybe Tomorrow ⑭TRUE WOMAL ⑮卒業写真 ⑯フレンズ

 客席は1階が満席、2階より上に若干の空席があり。客層は人生の(中~大)先輩が多く、心持ちお洒落な格好が目立って仕事着が申し訳無い。REBECCA時代からのファンが大半、ロック好きな人々はフルオーケストラ(今日のライブは九州交響楽団との競演)を見てどのように感じるのでしょうか。私はミュージカルだのバレエだので辛うじて聴いたことがある人間、要するに「オケピ!」の中から生演奏が聞こえてくるという経験しかしたことがない人間なので、何十人もの演者がステージに上がって来ただけで凄い「圧」を感じますし、NOKKO登場前の①を聴いた時も瞬間の感想が「ジブリ久石譲のやつやん!」だったようなもんですから正に「分際を知れ分際を」
 それにしても、②の歌い出しからほれぼれだったんですが、生歌を聴くのが20年振りのNOKKOさん、衰え知らずとはこのことで圧倒的な声量がオーケストラと「和而不同」している様に感動(オーケストラはロックだ、と仰有るNOKKOさんの言、「実に」)。バンドからソロから最新アルバム(ユーミン作曲の⑨が最高)まで代表曲連打は時を忘れます。会場とコンセプトとで客席はず~っと座ったままでしたが、⑬での涙の熱唱は少なくない観客の涙を誘ったようですし、最後の最後⑯では我慢できずに会場総立ちの熱狂。

 帰りは二日市に寄り道、「月空」で軽く飲んでから帰宅。