確かな明日を求めれば求めるほど

 本日は1限に授業があって、その後は高1の「芸術発表会」が体育館で。F中・高の芸術は選択制になっていて、器楽・声楽・陶芸・絵画・美術工芸・書道、の6種類の中から1つを選んで専門に学ぶという形式になっています。そして、高校1年生は毎年2月中旬の土曜日に、体育館に完成作品を飾り、器楽・声楽の発表会をする(観客は高1同級生及び高1保護者)というイベントを行うのです(保護者は、この発表会の前に主任サッカー先生が仕切る学年保護者会を終えています)。「発表会」では、舞台の上で実演という形で披露される声楽・器楽が必然的に「花形」になります。言い方が難しいですが進学校ですから(文化資本の豊かなご家庭が多いので)、幼少よりピアノだバイオリンだフルートだを嗜んでお出でのお生徒さんも少なくない。プロか、みたいな技から、授業で初めて楽器に触れましたという生徒の初々しい演奏まで多様。カメラ・ビデオを構えて演奏の間中微動だにしない保護者の皆様も多数(明日、腕が筋肉痛になる方もいらっしゃるんじゃ)。
 私(中学25回生・高校47回生)が学生だった時分には「選択」なんて贅沢なものはありません(「音楽」と「美術」としかなかった記憶)でしたから、生徒は歌えと言われれば歌い、弾けと言われたら弾き、描けと言われたら描く、という単純なシステムでした(その当時ですから生徒が大人しく従うかどうかは別問題ですけれども、私は大人しく従う側の人間でした)。時代が進む毎に、カリキュラムは細やかになっていきますね(私がよく「大雑把な学校から小粒な学校へ」と言うのにはこの意味も含まれています)。

 昼過ぎから生徒全員で体育館の片付けを行ったら(やや長めですが)半ドンの一日は終了。私は14時半に学校を出て散歩がてら歩いて西鉄K駅まで、構内の書店で本を数冊買ってから歩いて帰宅(学校を出てから帰宅までが1時間強)。入浴後、書斎で書き物をしてから17時40分に自宅を出発。
 学年保護者会の後には担任団有志で慰労会を行うことが少なくありません。強制ではなく「有志」ですので、本日の参加も9人中6人。来年度の人事はまだ確定していませんが、取り敢えず全員「高2に上がる」という体で来年度の展望などお話しを。ぶっちゃけ、学年団から外れる可能性が一番高いのは私と××先生(←流石に秘す)とだと思うんで(多分他の先生方も薄々そう思っておられるはずなんで)私の立場が一番微妙なんですけれども。
 主「……先生、来年、ウチにいらっしゃいますよねぇ?」 私「だから、人事は解んないんですって。僕が選んで良いなら行きますけどね」 2軒目の居酒屋「K」を訪問したのは私と学年主任サッカー先生と。40絡みのタメ年2人、同じ学校で高校生やってたら私がカツアゲされる生徒で主任先生が助けてくれる生徒、って感じでしょうか。若い若いと思っていたらいつの間にか中堅になってた(私は国語科に、主任先生は体育科にそれぞれ後輩が3人)2人ですけど、取り敢えずF校の未来に思いを馳せる程は偉くない前線感覚なんで、明日の70回生のお話を。

 健康睡眠。