あの人に伝えて…寂しい…大丈夫…寂しい

 5時起床、デスクワークと書き物とを少しだけ。昨日が仕事納めで、今日から4日間は学校に行かずに春休みを満喫する予定……っつっても、今日の小倉行きも演劇部の舞台鑑賞が主目的なのでF校からは離れられないのですが。

 11時前に新幹線で小倉駅に到着、先ずアーケード街を京町の方へ曲がり(いきなりどローカルな地名ですが)、お昼を摂ろうと思っていたうどん「京屋」へ。小倉のうどんは(関西人ならゲロ吐くかも知れないくらい)真っ黒な出汁に大きな肉がゴロゴロと入ったご当地グルメ、その中でも麺に蓬を練り込んだ緑色が「京屋」流、これは初体験で面白かった(濃い出汁の中でも蓬の強い香りが立ちました)。
 この店、実は元暴力団幹部が足を洗ってから開店、現在は更生に関わる様々なボランティア活動を盛んに行っていて警察からも期待されているんだとか。暴力団→手打ち→うどん、と「マジカルバナナ」なら2回でたどり着ける……とか下らないことを言ってる場合じゃない、「修羅の街」にもこういう物語があるということですね。

 食事の後は歩いて「井筒屋」。6階のカフェ(実家があった頃は服を買った後でよく珈琲を飲みました)が「カフェ・コムサ」にリニューアル、うずしおベリーを使ったショートケーキが1200円(!)という高級店になってました。紳士用フロアで数年ぶりに財布を買い替えて満足。財布(札入れ)は二つ折りが絶対で、皮が硬いものはノーサンキューです。同じフロアで、明日国試合格祝いの宴席を設ける63回生Mくんへのささやかなプレゼントも(春から研修医くんに何を送ればいいのか判らなかったので、無難にハンカチを選びました)。
 そして、店舗を出た後ですぐに空を見上げると、本館6階と新館とを結ぶ渡り廊下が見える。この景色が大好きだというのは「小倉あるある」、多分、同意してくれる人が居るんじゃないかなぁ、と。

 小倉駅他、至るところで北九州の懐かしい写真を展示するイベントが行われていました。例えば、小倉城の下に大昔ジェットコースターが建設されたこととか、紫川の両岸に不法占拠の木造建築がずらずら並んでいたこととか、学生世代は知らないかも知れません。で、その中のいくつかの写真をまっぴぃに送って「お好き?」とお尋ねしたら「お好き!」と返事。小倉市役所前(勝山公園)の噴水(でっかいゴールデンボールに四方から水がバシャバシャかかる、知ってる人は知ってるものです)が主眼で、あれが「五市合併十周年記念噴水」(昭和48年)だったこと、噴水史家のまっぴぃもご存じなかったようで我ながらいい仕事(「噴水史家」なんて肩書きなのかどうかは存じ上げません)。

 「井筒屋」から徒歩3分でリバーウォーク。撤退している店舗が多いのは不景気丸出しですが、今回の目的はグルメでもショッピングでもなく舞台鑑賞。
 「第15回 春季全国高等学校演劇研究大会」@北九州芸術劇場、F高演劇部による「19-Blues」を観劇して来ました。感染対策により一般観劇不可なので、事前登録の関係者(演劇部メイン学年の70回生高2担当教員)として。
 舞台の上にパラレルワールドのF高・F高生を仮構するのは部の(というか、顧問で作家の国語科先輩先生の)お家芸(2013年の全国1位「女子高生」もそうでした)、今回も劇中の台詞にわざわざ私と高2数学先生の名前を入れ込む「リップ・サービス」がありました(数学先生は勿論、関係者として70回生諸氏が大勢観劇。仲良いなぁ)。実は私は作品や登場人物にではなく(教員として)演じている役者に感情移入する「悪い観客」なんですが、今回は先のリップ・サービスもあって「共犯」ですね。コロナ禍の中、練習から九州大会(第2席)、そして今大会と駆け抜けた部員(団員)に拍手を。
 小倉駅の「みどりの窓口」で明後日から2泊の旅行の乗車券・特急券を購入後、新幹線でK市へ戻る。帰りの車内では、私にとってのコロナ(この一年間の生活)について熟々と考えてみたり。

 帰宅後に入浴、その後はすぐにHさん家に移動。

 3/28の「自粛御膳」お呼ばれ編@堀さん家。
 蟹鍋・焼魚・鹿肉餃子・小鉢3種。
 佐賀「光栄菊」を買ったから是非! のお誘いにホイホイと乗る。去年初めて飲んだ時に2人で「「!!」」となった「黄昏Orange」、確かに美味で御座いました。米しか使ってないのに確かに柑橘なのは何でだろうと2人で(息子氏はビール一途)首を傾げながら飲んで、その内酔ってど〜でん良くなる。あるある。