ベン・アフレック

 「あなたは鼻から? 私はのどから」なんて言うと薬のコマーシャルみたいですがこれは胃カメラの話。3年連続3回目、少々強めの麻酔をかけてもらったのですがやっぱり苦しかったです。「おえっ、うえっ、ごれっ」と、大日本だいじょうぶだぁ教の時の志村けんみたいな声の嘔吐反射がず~っと続く地獄、入り口は鬼門、じゃなくて噴門、続く憂悶、たどり着く幽門。涎、涙。あと、カメラに、わざわざ見せつけるみたいに10cm刻みの長さが表記されているのも腹が立つ、そうか今私の体の中にチューブが70cm入ってるのねとか誰が知りたいんだっつーの俺ぁ触手フェチでもなんでもねーんだぞ。

 人間ドック、40歳を機に始めて3度目。職場年イチの職員健康診断でやたら急かされるのが気に食わないという消極的な理由と、母君を見送った理由が理由だけにオプションの腫瘍マーカーを受けたくなったという積極的な理由とで毎年の半日コースと決めた次第です。
 コロナだからなのか一日の参加者は非常に限定されており予約が取りづらく、今日も私ともう一人の女性(人生のベテラン)との二人だけ。8時にF校親玉病院着(自宅前から出るバスには目的地を同じくする人生のでぇベテランの皆様がすし詰めでした)、8時半に検査開始。最初の身体測定、183cmの67.5kg、BMI値がついに20.0を超えてしまいました。高校卒業時の体重が69kg、就職6年目に謎の体重激増が起こった時が75kg、母君をお見送り前の最後の同居時が62kg、まぁ、今が普通なのかな。
 レントゲン、検尿、採血(100人じゃきかない待ちを全て追い抜く特別扱い)、眼科検診、鬼門の胃カメラ、耳鼻科検診、心電図、等々一通り回るのに2時間程度かかったでしょうか。3年連続で最後の診察をして下さったF先生からは「少し」怒られるくらいで済みましてこれも過去2回と同じ(この診察の前に40分ほど待たされました)。腫瘍マーカーの結果に異状が無いか「だけ」が気がかりでしたがこれは大丈夫でした。

 病院のタクシー乗り場から真っ直ぐ居酒屋「S」、K市昼飲みの聖地にて読書独酌。平日昼、制服姿の方々のランチ、ゆったり昼酒の人生大ベテラン勢、等々でお店は盛況。一口目のビール(瓶ビール)、胃カメラの時に泣いてなかったらここで泣いてたな、ってくらい美味しかった。
 自宅に戻ってから飲み直し、夜までゆったり。洗い物まで全て終えてあとは寝るだけというところになって、何故だか急に味噌汁を作ってしまったのはそのまま冷蔵庫に入れて明日以降のための作り置きに。