伝えておくれ 十二月の旅人よ

 吉田美奈子の3月のライブチケットを衝動買いしてしまった! 時期的には国公立の後期試験が終わった後(発表待ちの間)なので、当日の夕方とか翌日の朝とかの年休が取り易いんですね。還暦過ぎたアーティストについては、今回会いに行かねばもう二度と、かも知れない可能性があるということは以前にも書きました。

 風邪(なのかな?)は9割方治ってて、鼻と喉とに少しだけ違和感が残る状態。ベン・アフレック、じゃないベンザブロックを飲んで金曜日・土曜日に備えます。
 金曜日のまっぴぃとの宴席は数日前の日記に書いたように初めて降りる池ノ上。そして、まっぴぃとさしで飲むというのは本当に何年ぶりなのか分からないくらいに久しぶりで、はっきり言うと緊張してるんですね。待ち合わせや店選びのメールが全部かっちりした敬語になってます。ちゃんと話せるでしょうか。
 土曜日のオツカル様とのランチ(&カラオケ?)は、15時半九段下(正規の目的であるところの出張会議は16時から)までの時間制限有り、の中でどこで何を食べるかを考えている途中。
 私「寿司か麺類か……」
 オ「池袋でも渋谷でもシースーの心当たりが『活』くらいしかなさすぎるのが貧乏人の悲しさ もっと考えてみよう」
 私「あと、カレーもいいなぁ、とか」
 オ「カレー・寿司・麺類をベン図で表現すると真ん中が『すたみな太郎』になってしまう件」
 なんで東京まで行って「すたみな太郎」に。

 どうでもいいですけど、中高時代は「ベン図」をず~っと「べん図」と(思い込み故に)見間違えてて、大学生になってから「ベン」が平仮名ではなく片仮名であること、そして「ベン」が人名だったと知りました。平仮名の「べ」と片仮名の「ベ」が同じだというのが一つの原因でしょうか。で、人名由来だと知った時はちょっと驚いて、そして少しがっかりしたものです。高校の時の授業で聞いた「方べきの定理」の「冪」的な驚きを(いつかどこかで出会うだろうと)期待していたので。

 5時入りでデスクワーク。添削をいくつか、来週月曜日の授業プリントの準備、校内模試の出題者講評の編集・校正、職員室のゴミ箱整美。
 本日の授業は4限が1コマだけ。東大二次型の授業で90年の第一問は渡辺武信『住まい方の演出』。50分授業で、解答&解説を全て終わらせるのは実質不可能。解答35分、解説20分だとしても5分オーバーですから。ですので、筆者・教材紹介などは話している余裕なし。問題を配付する1分弱で語り尽くす、演歌歌手のステージの司会みたいなことをしないといけないんですね。例えば今日の1分なら、「筆者は建築家で詩人で映画評論家、詩人としては松本隆という皆さんは知らないかも知れませんが有名な作詞家に影響を与えた人、とすれば筆者がいなければ松田聖子KinKi Kidsも今のようなあり方ではなかった、と言えば何となく偉い人に思えてきます。その筆者の、今日は建築家としての文章で日本の庭について。四季ある国の庭の味わい方を言分けて下さい。はい、今から35分間」

 5・6時間目で添削をして帰りのSHRで返却、その後は職員会議。

 雨が強いのでタクシーを呼ぼうとしたら20分以上かかると言われたので断念、傘を差して歩いて帰宅。徒歩1分のHさんの家へは、近くのスーパーに寄り道してビールを買ってから「お邪魔します」。クロの塩焼き、寄せ鍋(たっぷりの生姜入り)、根菜の煮物。
 日本酒は大分は臼杵のもの。ラベルに「原酒」と大書だったけれどもどこの酒屋のものかは失念。美味しかったけれども、醸造アルコール入りでそれが口の中に残る感覚はあります。「そう?」と問うHさんに、冷蔵庫の中の繁枡「酒是日本魂」(純米吟醸)を出して来て飲み比べてもらったら「あら、ほんと」
 鍋は〆のおじやまで。デザートにK市の人気店のアイスクリーム(抹茶・チョコレート)まで頂いて、久しぶりに「太る食事」をした感覚。上腹部がぽっこり、下腹部と完全に段差になっているのが触ったら分かります。