本当の声を聞かせておくれよ

 恐る恐る乗った体重計(平成の絶叫マシーン!)の示した数値は68.5㎏! 勝った! 私は勝ったぞ! 晩餐前の体重から-0.3㎏だ!

 授業は中3漢文を2クラス(残る2クラスは明日)。冬休みの課題テストを返却して(10分)、残る40分で李白「春夜宴従弟桃花園序」を解説。突然中3から週1で入ったので、生徒さんたちの中にどれだけの概念が入っているのか見当もつかないので、板書で使う言葉が果たして通じているのか否かで10ヶ月経った今でも迷います。例えば今日なら、「無常」は少し解説して使いましたが、「常住」の語は使いませんでした、みたいな。

 授業がない時間は、高3センタープレの試験監督(と言っても、問題配布と解答用紙回収のみ)。合間に、生徒と面談をしたり、小論文その他の添削をしたり。
 昨日、英語とリスニングとを連続監督したら、最後のリスニング回収の時にとても悔しそうな顔をしている生徒がいて、何だろうと話を聞いてたら、曰く「リスニングの途中で英語のアクセント問題を間違えたことに気づいてとても悔しかった」と。なるほど、そこほど一語一語に集中して英文が聴ける才と集中力とに感服すると同時に、メンタルを持って行かれる罠って至るところに張り巡らされているもんなんだなぁ、と。実際どうなんでしょうね、本物のセンター試験では、「リスニングの本文で使われている単語についてはアクセント問題で問わない」とかいうチェックがされていたりするんでしょうか。

 寺田寅彦『科学者とあたま』読了、★★★★★。表題の随筆は一橋大学、別に収録されている「化物の進化」は京都大学の過去問出典ですね。一読、すっと頭に入ってくる名文ですが、試験で聞かれたら巧く答えられない。読めたと思っているのが誤解なのか、それとも、やっぱり試験は出題者の読書追体験だということなのか。いずれにしても、「(科)学者はあたまが悪くなくてはいけない」。
 以下は、本書収録の「読書の今昔」から作ったクイズ。【翻訳書を見ていると時に面白いことがある。訳文の意味がどうしても分らない場合に、それを一ぺん原語に直訳して考えてみるとなるほどと合点が行って思わず笑い出すことがある。例えば「礼服を着ないでサラダを出した」といったような種類のものである】「原語」が何か答えよ。

 140字。【みゆきさんのMC、写真嫌いでシャッターのタイミングに合わせ顔を背けては写真家を怒らせる、というのに全く同感。卒アルの授業風景撮影などでよく出入りのN写真館さんに叱られますが、そこはプロなら被写体がそれと気づかぬ内に撮って欲しい所。事前の撮影許可確認も不要です、拒否権無いんだから。】

 夕食は一昨日「黒霧島」をキープした海鮮居酒屋「S」にて。ホタテの炙り刺、カサゴ塩焼き。