ピカチュウげんきでちゅう

 ホテルど健康起床。
 昨日終電超えタクシー帰宅のオツカル様は本日が早朝からの大阪出張だということで寝過ごさずに出発できたかとメールでお訊ねしたら、それどころか一本速い電車に乗る時間に目覚めたというお返事。お互い、おじぃみたいになってますな。

 さて、本日は夕方からの谷山浩子「猫森集会」、その後のTQC18期飲み、という2つの新宿大イベント(ライブ会場から居酒屋までは徒歩3分)を前に、昼過ぎまでは完全フリーの日。訪れる予定だった3箇所(ジュンク堂本店、神保町、「こち亀展」)は全て回ったので、今日の予定は白紙状態です(昼食は昨日のリベンジで鉄板のものを食べたい、くらいで)。
 どこに行こうかなぁ、と呟いたらお薦めが帰ってくるのがSNS、まっぴぃに紹介されて科博の「海のハンター展」に行くことに決めました。科博は人生2度目。ぴぃ氏情報によれば、日本館の2階常設展コーナーには江戸時代の女性のミイラ(谷中で発見された屍蝋)が展示されているそうです。

 大塚から上野へはどう行けばいいのか、と「駅すぱあと」しそうになってアホか山手線一本じゃ、と気付くまでに数秒。う~ん、ちょっと酔いが残ってるんでしょうか、と朝の電車に揺られてあぁ上野駅
 密かに動物園ファンなのでそっちに行ってから科博かなぁ、と一瞬思ったのですがいや本命が先だ、と先ずは科博に飛び込んだらそれで正解でした。特別展と常設展と、結局3時間超の時間をここで過ごすことになり。

 国立科学博物館「海のハンター展 恵み豊かな地球の未来」
 第1章「太古の海のプレデター」、第2章「大海原のハンター」、第3章「海のハンターたちのテクニック」、第4章「ヒトも海のハンター」。
 カルカロドン・メガロドン12.5m復元とか、ホホジロザメ成魚の(日本初の)液浸標本とか、まぁデカい・珍しいものの迫力もそうだったんですけれども、それよりも兎に角最初から最後までアゴ・アゴ・アゴ、と連打でこの執着にクラクラ。「捕食」がテーマですから、古代から現代までの生物のアゴと歯との進化にスポットを当て、第1章入口最初の「ミツバヤツメ」頭部拡大模型(グロい)から第3章最後のキアンコウ(グロい)まで、アゴと歯との化石・標本・模型・映像がこれでもかの勢いで。

 日本館ではシーボルトを取り上げた特別展示を観たり、まっぴぃに教えて貰った江戸の屍蝋(ミイラ)をしげしげと眺めたり。故人の尊厳と展示の意義と、博物館内でも展示の可否では揉めたそうで、この女性だけは撮影禁止の処置がとられていました。
 地球館の3階、「大地を駆ける生命」と銘打たれた哺乳類の剥製ずらりは2度目でしたがやっぱり凄かった。ここだけで時間が1時間弱の蒸発です(これで、上野動物園に行かなくてもいいな、と思いました)。でもって、中2階~2階の「科学技術」のコーナー(だけ)は興味の外で完全スルー。

 リベンジ昼食は上野アトレで久しぶりに「古奈屋」のカレーうどんで、野菜カレーに揚げ餅をトッピングして大盛りにするという攻めたチョイス。科博のチケットがあるという理由でウーロン茶がサービスされました。美味ですがカレーうどんで1600円の商売、池袋店は既に閉店しています。

 上野から池袋、東武百貨店の地下でK市の方々へのお土産を購入。先ずは我らがA組生徒に買っていくものを考える。あんこNG、チョコレートNG、抹茶NGの条件で、大きさ重視か品質重視かを考え、こないだ配ったシュークリームが大きさ重視だったので今回は質重視の方向へ。30分ほど迷いましたが、結局一つ200円のフィナンシェを51個購入することに。40個入りのボックスと12個入りのボックスとがあったのが決め手でした。
 職員室には、先ずは時間割先生に小さなクッキー、担任業務代行の副担任先生お二人にはピーナッツの入ったおかき、その他担任団の先生方には焼きティラミス、「もりき」の御子息御令嬢にはクッキーを。Hさんは「品川珈琲」と決まっていますのでこれは最終日(明日)の品川駅で。

 ホテルに戻って15時。お土産で両手一杯になった荷物を置いてシャワーを浴び、着替えて直ぐに新宿に出発。紀伊國屋を30分ほど素見した後、南口「赤坂うまや」にてブルーマウンテンとたまごケーキとのセットが1080円。ここはライブ会場まで徒歩1分の高級店ですがカフェ利用をするなら割と(当社比)お得だと思います。
 読書は久しぶりの法月綸太郎、クノーの『文体練習』に想を得て書かれた本ということで躊躇わず購入したものです。『文体練習』は座右に必須の傑作で、高価ではありますが文系諸氏は「必読」の本だと思います。

 「みんな夢でありました」(森田童子
 「みんな夢だったなんて」(谷山浩子
 「でも………夢だったんだね」(中島みゆき
 と、3曲並べると、それぞれの雰囲気が感じられたりしませんか?

 谷山浩子「猫森集会2016~Season15~Dプログラム」
 ①ポンピィ・クラウンの片想い ②鳥籠姫 ③ピヨの恩返し ④猫のみた夢 ⑤夢 ⑥時の歌 ⑦金色の目 ⑧仔猫の心臓 ⑨不思議なアリス ⑩クルル・カリル(扉をあけて) ⑪MOON GATE ⑫秘密の花園 ⑬雨のアタゴオル ⑭悪魔の絵本の歌 ⑮花の季節 屋根の上 ⑯風になれ~みどりのために~ ⑰トライアングル

 初「猫森集会」はゲスト新居昭乃で完全なる俺得ライブ。①~⑥が谷山・石井AQ氏による演奏、⑥が新居さん弾き語り、⑦以降は3人による演奏でした。最新アルバム曲(③④⑨)、ファンの人気曲(⑥⑦⑯)、谷山氏曰く「谷山浩子の中でいちばん怖い曲」(⑤)、谷山・新居両氏の競作新曲(⑫)、と嬉しい選曲続々。
 谷山・新居両氏のふわ~っとしたトークも面白く。谷山氏が『シン・ゴジラ』の魅力(4度観たそう)を熱く語るシーンは「あぁ、やっぱりこの人はオタクなんだなぁ」と感じ入りましたし、先日の矢野顕子石川さゆりのトークでも感じた「ふわっと少女系は大概毒舌の法則」も確認できました(2人でホンワカと宮崎吾朗ディスる)。満足。

 ライブ会場から近いという理由、及び鳥取料理ということで焼酎に鬼太郎ラベルがあるという理由、それだけ確認して他の一切を見ずに予約した「かば」というお店に、メンバー5人の最終到着者として(っつーか遅刻して)入店しましたら、既に頼まれていた刺盛りの豪華さで良店と解り安心。メインアクターのオツカル様が欠席なのは残念ですが、がっ様(会長)、池ノ都(副会長)、でっくん(会計)、遠ちゃん、北白川くん、の18期5人で爆トーク宴会です。
 昨秋、私が会場に向かう山手線で全財産の入ったバッグを丸っと盗まれ素寒貧の状態で参加した結婚披露宴で新郎役をお務めになった北白川くん、オツカル様曰くお嫁さんは「ネイルサロンを経営してそう」、で私は本日不参加のオツカル様からサロンの経営状態を聞き出して来いと言われていたのですが、残念ながら経営状態どころか開店すらしていないというお返事で、あれだけのネイルサロン顔でオープンすらしていないというその理由は今度お生まれになるというお子様と関係があるのでしょうか。結婚生活について北白川くんは「僕が家に帰ると、まぁ基本嫁は睨んで来るよね」と土屋賢二みたいなノロけ方をしてて大学時代とは隔世の感。
 書いてて思い出しましたけれども、昨秋盗まれた財布の中には、北白川くんが大学1年生の時にメモ用紙に描いたピカチュウが入ってたんですよ。ただただ彼をイジるという目的のためだけに、18年間も保管し続けていたのに!

 私が福岡K市に戻り、でっくんは北欧に転勤し、アラリンは関西で就職、リンリンは昼夜大逆転の新聞社校正係、と18期が勢揃う機会なんて無理くり作り出さない限り(例えば誰かが結婚するとかしない限り)不可能、という状態になってしまいましたから、今回のように欠員ありでも5人集まったというのは貴重。
 さて、次ですよ。まぁ来年開催される(んですよね?)TQCの35周年パーティーはありますけれども、それとは別に18期の勢揃いをお膳立てするイベント、要するにメンバーの結婚ですよ。でっくん、遠ちゃん、オツカル様、私、リンリン、アラリン……って候補多いな、誰が次に他メンバーをご招待する権利を獲得するかという話で。
 私は無理だと思いますよ。だって、気分よく1軒目を出るでしょ、5人で2軒目を探すでしょ、でも新宿なんて普段使いのエリアじゃないから完全に行き当たりばったりでしょ、それなのに私が「ここ良さそう」って偶然指さした店が渋谷でしょっちゅう行ってる「十徳」の新宿店だったりするでしょ、最高でしょ。
 「ご縁」を呼ぶ力、完全に酒関連で使い果たしてますもん。

 今回も上京3泊は完勝。ホテルで健康睡眠。