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ばかな話で はべれけれ。

 「ここぞ」の「ハイチオールC」はやっぱり効きますね。6時過ぎには元気に起床(それでも仕事がある日と比べたら随分と遅いですが)。ホテル1階の温泉でゆったりと湯浴みなんぞしてから、勿論朝食はスルーしてホテルを出発、ネカフェ経由で開店直後のジュンク堂本店。聖地にて「めぼし本」を片っ端からポイポイと籠に放り込み、ランチデートお約束のオツカル様とは11時に東口合流です。

 「やっぱりニーチェって凄いって話をするね」と事前に予告されていた話は、最近オツカル様が全ての土日を費やしていると言っても過言ではない(とTwitterのTLから推察される)地下アイドル絡みのもの。とある地下アイドルイベントに(十四代目トイレの花子さん目当てで)出かけたら、その会場がもう地下も地下、地下4階みたいな所で、そして出てくる(目当て以外の)地下アイドルが続々とシュールで……例えばスケバン姿でシンナーの袋を吸うみたいなパフォーマンスのアイドルが「次の歌、『卒業』!」と言って歌い始めたのがまさかのnot尾崎豊but斉藤由貴だったみたいなのの連打で……「やっぱりニーチェの言ってたことって本当なんだなぁ、って」
 オチの意味が分からない良い子は、「ニーチェ 深淵」とかで検索してみて下さいね。

 でも分からないのが、トイレの花子さんとか前述のスケバンとか、地下アイドルとお笑い芸人との境目がどこにあるのかということ。昔流行らなかった(上にaikoをディスって悲しませた)「ZOXY DOLL」はお笑い(もどき)でしたよね?
 因みに、オツカル様の一推しで、CDまでくれた里咲りささんという人、正直私の琴線には全くだったのですが、歌詞カードやオツカル様の話やTLに流れてくる情報を見るに、きっととっても頭の良い方なんだろうなぁ、とは思います(と、オツカル様にお伝えしました)。
 後、地下アイドルに関して驚いたのが、「最前管理組合」なる非合法組織があるという話(最前列を陣取って、推しを近くで観たいファンから場所を譲る代わりに金を取る)。やってることは要するにヤクザなんですけど、運営がしっかりしてないとこういうのが出てくるってことなんでしょうか。アイドルが舞台上から水鉄砲で攻撃してたり、というエピソードは微笑ましくないこともないけれども。

 オツカル様とのランチはジュンク堂そばの讃岐うどん屋で、これはうどんというよりも最早「だご汁」の「だご」でした。美味しくなかった訳ではないけれども、二度行く店ではないかなぁ、と。
 その後、池袋駅デパ地下に移動して、A組メンバー51人へのお土産を選ぶのに付き合ってもらいました。「ガトーフェスタハラダグーテデロワ!」をドヤ顔で連呼するオツカル様に促されて売り場へ行ったらば、何と1箱13袋入り(4箱で52袋)というA組のための売り方をしていたので迷わずに購入。予算を1万円くらいで考えていたところまだ余裕があったので、別の店でイチゴクリームのカステラ饅頭(その名も「銀座いちご」)を52個購入(1個はオツカル様へ)。「東京に行ってお土産の名前に『銀座』って付くのはちょっとダサいけれどねぇ」とオツカル様。ま、ガトーフェスタハラダグーテデロワがオサレだから良いんじゃないかしら。因みに、いちごは九州産です。
 池袋駅構内のスタバでトーク1時間。オツカル様は、新発売のプリンを買って写メってSNSにあげてました。

 さて、池袋から飯田橋は「有楽町線で乗り換えなし!」「有楽町線て」「人生でほっとんど用事のない路線だよね」「僕、人生で2回目か3回目かな」
 オツカル様と別れた後、人生で2回目か3回目かの有楽町線飯田橋駅に向かいます。ここからは仕事。

 F高同窓会東京支部懇親会、3年連続の参加ですが今年は来賓扱い。懇親会(飲み会)の余興として「模擬授業」をやれ、という先輩(幹事33回生)命令に逆らえずK市から上京です。
 0限:SHR(ベテラン体育先生)
 1限:世界史(現役先生)
 2限:現代文(池ノ都)
 3限:英語(ご退職超ベテラン先生)
 4限:現代文(ご退職超ベテラン先生)
 5限:数学(非常勤超ベテラン先生)
 要するに、幹事33回生の先輩方の恩師であるレジェンド枠(3~5限)の、私と世界史先生は「前座」として呼ばれたわけです。

 懇親会は巨大なイベント会場を貸し切って参加300人超、余興舞台には本物さながらの教室セットが組まれ、生徒は60代の大先輩から18歳の大学1年生(女子)まで10人。学級委員(号令約)は33回生幹事の本村健太郎弁護士。生徒役は舞台下の観客300人に背を向けて座り、教員が生徒、及びその向こうの観客の方向を向いて授業をする。
 で、事前打ち合わせの時に私、本村先輩に伺ったんですね。「授業は、10人に向けて行うんですか? それとも、舞台下の観客に向けて行うんですか?」
 幹事団の方々、一瞬返事に詰まりました。そういう質問が出てくるというのを予期していなかったご様子。

 あのですね、「レジェンド枠」は別ですが、30代半ばの世界史・現代文教師なんて、参加した卒業生の殆どに知られていない訳です(せいぜいが56回生以下の若手参加者が知ってるくらい)。要するに、ぽっと出の若手が前座に出るその観客300人の、ほぼ全員が既に飲んで酔っ払ってるっていう状況です。
 舞台上の10人は、教師の話を熱心に聞いてくれるでしょう。が、酔客300人が無名教師の授業をまともに聞こうとするのか? という問題がある訳です。「舞台下の観客に向けて行うんですか?」と聞く所以。

 私は、喋る内容に関しては完全に白紙、出たとこ勝負で舞台に上がりましたが、「観客が話を聞いている」「聞いていない」という2バージョンを想定することだけは忘れませんでした。だって、F校生、基本的に我が儘だから(笑)
 世界史先生は淡々と授業をなさいましたが、余程前列に行かないと(それこそ「最善管理組合」に金払う覚悟で)十分には声が聞こえない程度には会場が騒がしい。真面目に(珍しがって?)授業を観ようとする卒業生は、そうですね、幹事学年や大学生を中心に半分ってところ、あとの半分はど酔っぱ放談で舞台上の声に対抗してる。1時間目の途中、生徒役の本村先輩がちょっと大きな声で窘めた程です。

 2時間目の教員として舞台に上がるとき、案内の先輩から「聞いてない人の声が邪魔をするから、マイクの声を出来るだけ大きく」と命じられました。「想定はしていましたけれども、少し舞台下をいじって良いですか?」と伺ったらゴーサインが出たので……。
 授業開始5分後、生徒役10人に「後ろに広がる『老いた学級崩壊』、ちょっと後ろに向けて話しますね」と断った上で、マイク越しに怒鳴ってみました。

 「話を聞けっ、この有象無象どもがっ!」

 中島みゆきさんばりの「ニコニコがなり」、いや~、ウケました(爆笑で拍手されました)。まさか本職を前に素人が「キレ芸」かますとは思っておられなかったようで本村先輩は口を開けて驚いておられましたが。
 人を人とも思わぬ子どもだったF校生が、社会に出て本当に偉くなっちゃったもんだからもう大変、傍らに人無きが若き振る舞いを「傍ら痛し」と叱ってくれる人も周りに持てなかった「老いた子どもたち」が、たまの「キレ芸」を「をかし」と笑って下さるならそれも一興、同じくF校生の前座役が不遜な雄叫びですが不遜はF校の専売特許ですから許さざるを得ず、そこから私は水を得ましたので、生徒役の同級生(47回生)の独身イジリに自虐的な返しをしつつも、テーマの東大現代文(内田樹)については一通り喋ることが出来ました。
 というか、一回「有象無象」って言葉を口に出して使ってみたかったんですよねぇ。あ~、楽しかった。

 自分の舞台が終わったら、後は飲むだけ。47回生・55回生・57回生・59回生・60回生・61回生・63回生・64回生、に知り合いが多いので彼らとお話をしつつ、麦酒と日本酒とをグイグイ。オツカル様と昼食をとっていたので、食べ物は全く取りませんでした。
 後、色々な先輩方からお名刺を頂戴した(教員は名刺を持たず)のですが、中に「週刊ポ×ト」の編集長とか、最近厚労省の立ち入り検査があった広告会社の取締役副社長とかの肩書きがあって改めて強い(?)学校なんだなぁ、としみじみ。というか私、そんな方々に「有象無象」とか言っちゃったんですね。あ~、気持ちいい。

 上京の甲斐をこれで語るのはあれですが、我らが63回生A組Aくんにお願いして、博多座天使にラブソングを……」のチケットを取ってもらいました。これは嬉しい、K市の母・Hさんと観に行きます。勿論キャストは森公美子石川禅。石川さんという人は全く知らないのですが、Twitterでフォローしているサークル後輩(まっきょん)の影響で、いつの間にか脳が「石川さんじゃないとダメ」菌に支配されていたのです。

 さて、19時に懇親会がお開きの後は当然各自バラバラの2次会になるのですが、私は56回生理系3人組と小規模宴会を開くというのに即決で飛び乗りました。国交省Cくん、医師Kくん、システムエンジニアNくん、との4人で神楽坂「魚金」。
 「ここ、前に嫁と喧嘩した店なんですよ~、あ、あの席で」とお店を選んだのはKくんなんですが、飛び込みで入ろうとした辺り若しかして「魚金」チェーンのことを知らないのかな、と思ったので料理のチョイスを任せてもらって「ザ・魚金」というラインナップの注文を。岩のり豆腐に「何コレメッチャ美味い」と感動のKくんなのでした。

 さて、56回生でこのメンバーと言えばいちばん面白かったエピソードは何と言ってもCくんの悪戯メール事件。56回生は私が赴任直後から国語・副担任を4年間(中3~高3)まで担当した思い出深い学年なのですが、とにかく生徒からはいじ(め)られました(し、私も色々やり返しました)。とにかく学年主任の英語先生(現在、67回生高1の副担任として一緒にお仕事をさせて頂いてます)が怖くて怖くて、生徒はその分の反動で若手に辛く当たる(大笑)。
 当時はメール文化で、私の携帯には毎日「あほ~」とか「明日の時間割教えて~」とか「何してるの~」とかの他愛ない(ごく稀に「他愛ある」)メールが100件超!(ほぼ全てに返信!)
 で、あれは高1のとある土曜日。4時間目の学年団会議の机の上に、私がついうっかり携帯を放置してしまっていたのが全ての原因だったのですが、その会議中に私の携帯が震え、そのメールの送り主が「56回生 C携帯」とバッチリ表示されたのを主任英語先生が目敏く見つけられ……「授業中に、なんで生徒が先生の携帯にメールを送れるんかねぇ。池ノ都先生、そのメールちょっと読んで」
 携帯の震えが乗り移ったかのように震える手で携帯を開き(当時は「パカパカ」を使ってました)、「頼む、C、変なメールじゃないことを期待するぞ!」と文面を見た、ら。

 「先生、メガネ割るよ?」

 おわったーーーーーーーーっ! と、4限終了と同時に授業が行われていたLL教室に全速力で走り、情報の授業(LL教室で教員席から手元が見えないのを良いことにメールを送ったんですね)から帰る途中のCくんを捕まえて、「申し訳ない学年会議中に携帯が震えて英語先生にメール見られた!」と死刑宣告伝書鳩、の鳴き声の後ろで校内放送「高1のC、直ぐに職員室に」

 私「いや~、あの時は就職以来、っつっても2年目だったけど一番緊張したね」
 N「やっぱり怒られたの?」
 C「怒られたとかそういうレベルじゃない。もうギッタギタにされた」
 K「よねぇ」
 私「叱られてるとこ、可哀想で見てらんなかったもん」
 と、滅多クソに叱られたことだって10年も経ちゃ酒の肴になる、という話。

 さて、ホテルに戻って健康就寝(失神?)ですが、よく考えたら今日一番凄かったのって、320人でパーティーやった会場(タワー)の住宅スペースにKくんが住んでて、「ウチの地下でやるんなら飛び入り参加しよう」ってなったという話なのかも。金持ってんな~。