ああ 安らかに眠る 子供達に伝えてゆく為に

 少し前に、ある年若い歌手がアルバムにつけたタイトルが(倫理上?)問題視され、発売前にタイトル変更に至ったというニュースを(ネットで)見ました。元のタイトルも新しいタイトルも興味を引くものではなかったのですが、その歌手がタイトル変更に関してTwitterで声明を発表したというその結びが「気持ちは(元タイトル)でおなしゃす!」というものだったというのを見て「あぁ、この人は駄目な人だな(今日日おなしゃすて)」と思った記憶(曲は一度も聴いたことがないので歌手としての評価ではなく)。

 さて、本日の朝、通勤時のタクシーにて。運転手は還暦前後の男性です。
 運「最近、コンビニに日本語の下手な中国人が多いでしょ? ふざけてんのかってイライラしますよね」
 私「コンビニのバイトは、例えば筑後弁みたいな方言と無縁で敬語も使えるという『美しい』日本語を学べるという利点があるのかも知れませんね」
 運「はぁ……日本語を勉強したい気持ちがあるのか。そう考えたら許せるかなぁ。そんな風に言われたのはお客さんが初めてだわ」
 私が初めてだってことは、色んな客に言ってるんですね。命預けてる乗客なんで、我慢、我慢。

 とまぁ、20年前ならインターネット上の片隅に屯った匿名の人たちによって吐き出されていたタイプの淀んだ語彙だとか文体だとか思考枠だとかが、最近では現実の社会にどろどろと溢れ出していて、市民権やら被選挙権やらを得ている様子です。
 冒頭の話題で「元タイトル」を伏せ字にしたのも、その中に使いたくない言葉があるからなんですけれども、割としっかりしたタイプの生徒が抵抗なくその言葉を口にしたりしますからね。「~なんて言うんじゃない!」という形ですら口にしたくないので、ついつい注意のタイミングを逸してしまいがちです。
 あぁ、こういうのって「老害」って言われるんでしたっけ?

 本日は2学期の終業式、の後に高3激励会という題目の長い長いショータイム。生徒は半ドンなので、午後以降の校内は静かです。デスクワークを少し。私は明日一気にやってしまいますが、担任を持つ先生方はクラス全員の通知表担任所見を書くという大仕事が控えています。私はこれが大好きなのですが、嫌いな先生方は多い様子。中には昔書いた所見(オンライン上で閲覧可能)を見ながら言い回しやネタを探したり、様々なテンプレを準備したり(F校生は個性多様、大抵はクラスの人数分のテンプレが出来上がる結果になります)、楽をするための苦労を惜しまない様子に微苦笑を禁じ得ません(こういう嫌味は「若害」って言われるんですかね?)。

 一旦帰宅して入浴、行きつけの美容院「G」で店長さん(ワンオペ)と同年代トークをしながら髪を切ってもらいました。話題は前回の訪問時に大盛り上がりした絵恋ちゃんのこと。店長氏は、戸川純ちゃんのことを知らず、「ヒットスタジオ」の「玉姫様」の動画をお見せしたら「すごい! やばい!」と興奮なさってお出で。
 その後、学年主任地理先生と合流してさし飲み。忘年会シーズンでどこも満員状態の通りをふらついて、結局昨日も訪れた居酒屋「T」に月・木曜日に続いて今週3度目の訪問。店員さんに「毎日でも来て下さい!」と元気に言われましたけど流石に恥ずかしい(昨日は1次会も2次会もこの店だったんですしね)。主任先生との話題は勿論67回生のことで、色々楽しかったんですけれども勿論ここでは内緒です。

 結構飲んで、タクシーで帰宅後は即就寝(実質は失神)。