ぽつん

 学校図書館の入り口横に、超ベテラン美術先生(ご退職後、現在は非常勤でご勤務)の絵画作品が飾られています。これは、66回生卒業生からの贈呈。先日の卒業謝恩会で渡されたお土産の中に、八女「喜多屋」酒造の純米大吟醸「燦燦」33%磨き、が入っていたのですが、ラベルはこの絵画作品を使った特注品でした。「喜多屋」がF校生の後援会でいらっしゃるご縁とのことです。

 本日は授業が5コマなので忙しい一日。伊東俊太郎「科学と人間」は81年の文章なので今から読めば少し古いのですが(特に、題材が自然科学と技術とであれば、この30年間の違いは大きいですよね)、通じないものではないどころか倫理的には今も生きている文章だと思うので、教科書外から引っ張ってきて我儘な授業をするのです。本日は、漢字の試験と冒頭1/3の解説とを。解説型(講義型)の授業はこの教材で終わり、高3からはセンター・二次の過去問を解いてその解説をするという形式の授業に変ります。

 夜は、母君がお休みになった後で家を出て、自宅徒歩5分の居酒屋「A」にて読書独酌……をしていたら、携帯に着信があり何故か発信は先日までお世話になっていたリハビリステーションからでした。何が、と電話に出たら、以下の通りの説明が。
 ・母君が携帯と自室の鍵とを持たない状態で外に出てしまい(エントランスは自室の鍵が必要なので)マンションに戻れなくなった。
 ・仕方がないのでマンション横のケーキ屋に助けを求めた。
 ・携帯がなく連絡が取れない&誰の電話番号も分からないので、リハビリステーションに電話をしてもらい、その仲立ちで私に連絡が来た。

 一人鍋(すき焼き)の〆にうどんを作ってもらっていたその火を止めてもらい、タクシーを呼んでケーキ屋まで。店員さんにお礼を述べて母君(イートインのコーナーでコーヒーをごちそうになっていました)を引き取り、取り合えず家に入れました。聞けば、宅配がマンションの入り口まで来たのにインターフォンの受け方が分からず、仕方なく入り口まで出たら宅配員は既に帰っており、気づけば携帯・鍵を持たないまま締め出されていた、という流れ。
 呆れる他はない、と責められるのは母君ではなく私で、インターフォンの受け方をお教えしていなかったのですね。取り合えずそれをお教えして、宅配は電話をして職場転送にしてもらいました。母君は見知らぬ他人をひどく嫌う(警戒する)傾向をお持ちなので、取り方の分からないインターフォンが鳴り続けるのは恐ろしかったことでしょう。

 母君をお布団に戻した後は、待たせていたタクシーで「A」に戻って〆のうどんを改めて作っていただきました。えぇ、食べ物をうっちゃって店を出るような真似だけは絶対にしません(タクシー代、めっちゃかかったけど)。