しんぱいなうんどうかい

 とある音楽雑誌に、8月のユーミン初フェスのレポートが。「圧倒的な存在感」とか「年齢を感じさせない」とか「数々の大舞台を経験してきた貫禄」とか色々と褒めつつ決して歌唱力については言及しないところに誠実さを感じました。あと、「曲」と書けばよいところをちょいちょい「アンセム」と言ってたのはちょっと面白かったです。

 本日、高校体育祭。秋晴れの爽やかさ、予報によれば最高気温も30℃を下回るそうで正にうってつけ、2日延期が奏功しました(平日開催なので観に来られなくなった保護者がいらっしゃるかも知れませんが、まぁ高校生ですし)。
 先ず嬉しかったのは、クラスTシャツに私の顔写真・絵が使われていなかったこと。担任7年目で初めてのことです。版権とは何か、と言いたくなるアメリカンなキャラクターが「B」を90度回転させた形のサングラスをしてポーズを決めている図柄、の上に「Let there B the victory!」の文字。これなら、外で着られる、上京旅行にも持って行けますね。全体として、今年はどのクラスもクラスTシャツに毒がありませんでした(その分、笑いは減ります)。

 運営は全て高2・高1の体育委員会を中心に行われる体育祭、基本的に(体育科・生徒会担当以外の)教員は手を出さず、高3も練習は前日の招集リハ2時間だけというレベルで完全に「お客様」参加。私なんて、「先生と一緒」という教員と生徒による二人三脚リレーでちょっと走ったのを除けば、祭の間は一切の仕事がありませんでした。観てるだけ。高3生も、自分の競技に出る時以外は基本的にたら~っとしてるだけ(流石に応援団・チアは熱心に観ていましたが)。

 高2・高1による応援団、3ブロックとも男女合同12分の形式になって完全に共学校。トップバッターの赤団、続く青団と連続で、①地下アイドル的な女子チアを男子がガチヲタ芸で盛り上げ、②男子演舞(女子はサポート)、の流れでこれが定番化するの? と思ったら、最後の黒団が①女子チア→②女子演舞→③男子演舞(女子はサポート)、④合同演舞、の流れ。もう構成の時点で黒団の優勝が決まってますが(採点をするのは管理職、平均50代です)、全団工夫されてて見物でした。優勝した黒団は、女子がず~っと出ずっぱりで、応援団長の男子が動き出したのが演舞中盤ですから、やっぱり完全に共学校ですわ。
 装飾も黒団が優勝で、右半分に大きく描かれた馬は、装飾長の高2女子某さん(競馬好きを公言!)がメジロマックイーンをモデルに独りで描き上げたそうでこれはディープインパクトです。

 ところが、応援団、装飾とダブル制覇の黒団ではなく、総合優勝は青団だったので結果発表での生徒のキョトン顔が面白かった。それまで超盛り上がってた黒団は「あれ?」という困惑顔だし、青団は喜んで良いの? みたいな雰囲気だったし。とまぁ、端から蚊帳の外の赤団担任の感想でした。
 黒団は、綱引きの生徒乱入でペナルティの減点があった(青団には減点がなかった)んですけど、若しかしたらあれがなかったら優勝だったのかな。まぁ、F高らしいっちゃらしいですね。

 今年の体育祭から大きく変わったことが、生徒はスマホ持ち込み(写真・動画撮影)禁止になったこと、保護者に対しても映像をオンラインにアップしないよう周知したこと(オンラインへのアップが確認されたら来年度から撮影禁止です)。時代ですね。
 綱引きの生徒乱入なんて、誰かが動画にとってTwitterやら何やらにアップして「いいね!」を稼ぐための見世物みたいなところがあったから、撮影禁止になったらもうなくなってもいいんじゃない? と考える人たちが出て来そう。実際、運営側の生徒が今年は綱引きの乱入に実況中継放送で「やってる方が思ってる程は面白くないからやめて!」と、ど本音で怒ってましたからね。

 夜は、体育科・生徒会担当の先生方をねぎらう有志慰労会。飲んで飲んで飲まれて飲んで、体育科の先生方の二次会会場を押さえてから帰宅(私は二次会には行きませんでした)。
 健康睡眠。