ズレたズレたレジ金ズレた!

 本日はセンター試験の自己採点、明日からは二次対策授業で添削地獄……というところに我らが63回生文系Eくんが「帰省するから23日に飲みに連れてって! 『もりき』がいい! 鴨リベンジ!」と。年8くらいで会ってるような気がしますけど、「サソワレタラコトワラナイ神」様のお導きに従って諾。因みに、何故「鴨リベンジ」なのかというと、彼が大学1年生の時(1月だったかな)に、同じく元A組のMくん・Bくんも連れて4人で鴨コースを食ったんですよ。したらですね、飲み会経験もほっとんどない社会人未満くんだったEくんがですね、言うに事欠いて「ん~、焼いたのと鍋とは巧いけど、この刺身は、まぁ、ね……」と、全額払ってる元担任を前にしてまさかの「あなたのことはそれほど」!
 E「いや、だから、あの時はお子ちゃまだったからね、味とか判んなかったからね、ほら、今は大人だから、3年ぶりのリベンジをね」
 何でお前のリベンジとやらのためにこっちが万札はたかなかんねん、というツッコミは「サソワレタラコトワラナイ神」様のご託宣により、ごっくん。

 高田文夫『ご笑納下さい 私だけが知っている金言・笑言・名言録』読了、★★★。何気ない呟きにまつわるエピソード集。人物は些事に出るのでこういう作りの本は大好物なんですが、どうも私には合わなかった。矢野誠一みたいなのを期待したんですけれども、書き手自身が芸能人じゃそうもいかないか。外連味とサービス精神とのバランスですね。

 母君の食事にはたいていの場合味噌汁をつけることにしています。今朝は豚肉とエノキと白菜と、味噌は白味噌を使いました。現在は3種類の味噌を使い分けているのですが、惣菜屋頼りの手抜きさんなのでせめて味噌汁くらいは多様化を図りたいところ。今日の母君は市内のデイケアセンターなので、昼食を作る必要と入浴の必要とはありません。

 生徒は通常出校で、本日は午前中いっぱいをかけてセンターの自己採点です。複数の予備校にデータを提出するため、複数枚の用紙に自分の成績を書いていくという、なかなか精神的に「来る」作業を生徒に課す日。採点自体は事前に終わらせてくる生徒が殆どですが、B組某女子から最近は自分の解答を打ち込んだらあっという間に採点をしてくれるアプリケーションがあるということを聞いて驚きました。
 4年前、私が担任をしていた67回生高3A組は、44人のクラスで朝のSHRを始める時にその1/4が空席なんてことも珍しくないくらい、遅刻欠席癖が板についたクラスでした(実際、あれがあったのに再び私が67回生担任に任命された理由は全く分かりません。任命責任者の偉い人、ご存じなかったのかな)。だから、もう何より絶対大切なこの自己採点の日にすら間に合いきらない生徒がわんさと居たんですね(もう大学4年の歳だからぶっちゃけて良いと思いますけれども、はっきり言って弱すぎでした。4年で多少は変わってくれてるかなぁ)。ですから、我ら67回生B組諸氏が8時40分のSHR開始時に全員耳を揃えてぴしーっっっっっっ! と揃ってるのを見て、これが当たり前だと思うのは流石に生徒依存が過ぎますが、感心したというか、まぁ嬉しかったということは言っておきますね。
 さて、こういう日の「遅刻」は、寝坊その他単なるいつもの遅刻と同じという場合もありますが、それよりも深刻なのはセンターで失敗した精神的ショックで来られないという場合で。今日のB組だって、大成功した人も居ればいつも通りだった人も居れば不本意そのものという結果だった人も居ます。表情一発で判りますし、実際に採点後の面接で感情が噴き出しそうになる生徒も少なくない。ですが、だからこそそれでも全員耳を揃えて出席したというその強さには喜びを覚えますし、心からの拍手を送りたい訳です。

 さて、しかし午前中の自己採点を以てセンター試験はお仕舞い、午後からは二次試験に向けての過去問演習に全力投球です。私も、二次試験過去問の添削を再開、明日から始まる二次対策授業(文系東大コース、文系難関大コース、理系東大コース、理系京大コース)では添削ボックス「添削堂」のシステムを説明します。
 因みに、明日の東大コース(文系・理系計60人強)の教材は、最初は別の年度のものをやる予定だったのを急遽変更して13年の湯浅博雄を使います。「ランボーの詩の翻訳について」という本文は、センター沼野充義の文章に通底するどころか完全に即応連続しており、授業の頭でセンターの解説をすればそれがそのまま東大本文の導入になります。

 夕方過ぎに自宅に戻って、入浴、母君の夕食作成。夜は居酒屋「A」で読書独酌。マスターとアルバイトのF校親玉大学学生さんと、お二人から「F校のセンター試験の結果はどうだったんですか?」と聞かれました。返事は勿論、「例年並みです」