視界にはいつもメガネのフチ

さて、5時に学校入りして完全仕事モード。現代文の表現実習の秀作プリント作成。暗黒未明歩道を徒歩通勤でもそれと分かる濃霧、作業はPC室で行いながら、ネットで西鉄&JRの運行状況を時々刻々チェック(時間割担当なので)。結局、電車の遅れを考慮し授業開始を30分程度遅らせ、1コマ辺りの時間数を5分短縮するという特別時間割にすることに。

 さて、現代文の表現実習、11月28日の日記に書いた「たった6語の物語」は、自己を表す6語の英文を作りそれに相応しい日本語訳を施すというもの。予想以上にたくさんの傑作が集まった(流石のF高生)ので、幾つかご紹介。

 【Flames of glasses come into view.(視界にはいつもメガネのフチ)】……メガネ男子。個人的には最高傑作だと思う。
 【Studying to school across the sea.(海を越えて今日も通学中)】……下関から新幹線通学
 【Be told, seeing me brings cold.(見てる方が寒いって言われる)】……一年中半袖シャツの生徒。
 【I'm a girl in a boy's-school.(私は男子校に通っています)】……共学とは言いながらF高は未だ男女比9対1で工業高校状態。
 【Boy's-school taught me what's the girl.(男子校が女子について教えてくれた)】……イケメンですね。
 【ABANDON ALL HOPE YE WHO ENTER.(F校に入学する者、一切の望みを捨てよ)】……男クラ文系、『神曲』を借りて叫ぶ。
 【Asked "seventh grader?", answer "ninth grader."(「中1ですか」と聞かれ「中3です」と答える)】……vertically-challenged.
 【But I have a big heart.(見かけじゃないんだよ)】……上と同じ境遇も、訳文との合わせ技で一本の作品に。
 【I was born in wrong dimension.(生まれてくる次元を間違えた)】……3次元に絶望。
 【Quiet boy, join play, start drama.(寡黙な少年、演劇部に入る、ドラマが始まる)】……演劇部は九州大会、ドラマは続きます。
 【The game continues till whistle sounds.(ホイッスルが鳴るまでゲームは続く)】……同じくサッカー部も地区大会進出。
 【Often say, "I think so, too.(付和雷同します)】……F校校是「和而不同」を意識しつつ優柔不断な自己を表現。
 【Friends need my lesson-notebook, not myself.(友人は、僕自身ではなく僕の授業ノートを必要としている)】……優等生の孤独。
 【Course to science, spirit in humanitiy.(進路は理系、心は文系)】……好奇心無双。
 【No regrets for what I've done.(したことに後悔はない)】……前進主義。
 【Got out "big", found no god.(うんこしてから気づいた。かみも仏もない)】……何考えてんだ、爆笑。

 最後のやつがいちばん受けたかな、流石のF高生。上記作品等授業中に紹介した作品を書いた生徒には次回定期テスト現代文の平常点にプラス1点を加えているのですが。
 生徒「かみも仏もない、で1点貰えると!? おかしくない!?」
 教員「彼はこのために自分の手を汚したんだから、1点くらいあげようよ」

 さて、定期テスト1週間前ということで、A組有志(という名の強制)放課後自習会が開始(監督しながら仕事)。夜は体育科の先輩(高3担任)に誘って頂き、同じく体育科の後輩先生と3人で焼き鳥・ビール。体育科のお酒はカラっと明るいね!