待ちわびて 待ちわびて あなたの帰りを待ちわびて

 先輩「飲み会とか誘いのさ、『行けたら行きます』って返事、相当鬱陶しいよね。大抵来んでたまに来るやん、対処に困る。先生やったらどうする?」
 後輩「『待てたら待ちます』でいいんじゃないです?」

 毎回の舞姫授業はその日のパートを3つに分け、それぞれに「サザエさん」風のサブタイトルをつけてるんですけど、「豊太郎反抗」とか「豊太郎無双」とか「豊太郎背信」とか「豊太郎錯乱」とか、何かあんまり良いのがなくて我ながら困る。サブタイトルの時点で偏向してるんじゃないのかとも思うけど、二次熟語で選ぶとそうならざるを得ないところもありまして。

 F校で高校3年生の現代文をやっていると、次から次からやって来る添削に忙殺されるというのがお定まりなのですが、二次試験数日前にピークを迎える添削量(56・58回生で私がやった時は、23時まで「Joyfull」で添削して0時に家で寝て2時に起きて3時から「Joyfull」で添削、とかいうのが何日か続きました)による地獄の責め苦がフッ……と途切れるのが、2月の22~26日の5日間。要するに、生徒がそれぞれの受験会場に飛んで行って実際に二次試験を受け、帰ってきて後期小論文の添削を出し始める迄の真空地帯が、高3現代文教員が最も楽な期間なのです。
 で、一昨日、高3体育先生に誘われて22日の土曜に飲みに行くぞ、ってなった時に、私「折角だったら高3国語先生も誘いましょうよ」 体育「えっ、国語先生、今、添削で死んどうやんか」 私「大丈夫、22日でしょ? もう凪いでるから」
 単なるさし飲みが、急遽「高3国語先生慰労会」に名を変え、「もりき」で鴨づくし。天然鴨の刺身・炭焼き・つみれ鍋、でビールからの日本酒三昧。高3国語先生とは、体育先生は高3繋がりで、私は国語繋がりで色々ネタがあるから話は盛り上がって盛り上がって、盛り上がって沸点に達したあたりでタクシーで30分もかけて二次会(文化街)に行って飲んで飲んで飲んでる間に色々記憶が飛んで、日付を超えた遙か後に家に帰りついてからコートを2軒目の店に忘れたことに気付く(面倒くさいので取りには行ってません)。