彷徨う 微笑み 流れ行く 時の声 捜して

 雨やみを待って6時職員室入り、の後は授業4コマ特講4コマを走り抜けるための気絶……
 はっ、私は今まで何をしていたんだ! 時計はもう18時前ではないか! 何故か目の前の画面(一太郎!)には明後日配布の学級通信の完成稿が映し出され、テーブル脇には漢字だけ採点が終わった東大05年、京大08年の答案が山積み。う~む、記憶がない。日本酒飲んで一息ついたら思い出すのかなぁ、って感じ。

 気絶12時間の間で唯一微かに覚えてるのは、理系東大現代文特講(05年の三木清)で、私の解答例(多分問五120字)をご覧になった最前列の(いちばん出来ると言ってもそんなには過言ではない)生徒が「参ったなぁ」みたいな苦笑の表情を浮かべたこと。あ、私の解答、悪くないのかも、って。