室温のプリンスメロン

 「問四でキャッチアップ投げたら全員空振り」って何よ。毎度の校内模試検討会議で、ご自分の講評を必ず趣味である野球の譬えを用いて話される先生に文句をつける。「先生、共学化したんだから、僕みたいな女子にも分かる比喩を使って下さい! 僕、ラジオ放送でブルペンと守備位置とを両方人名だと勘違いした人間ですよ?」

 11月8日(土)、F高の東京支部大同総会の参加を決めました。東京着は7日(金)の夕方で2泊、9日(日)早朝にK市に戻ります。来年我らが63回生が(大学1年生として)出席するので、その前に下見をしようと。同窓会、どんな感じなんでしょうか。大学1年生だった16年前に一度参加した時は、いい年こいた大先輩方が壇上の来賓(恩師)無視で騒ぎ続ける「老いた学級崩壊」を見せつけられ、それ以降出席を避け続けて来ましたが、今の目で見ると違うのかな。

 さて、本日はセンター型模試受験の2日目。その終了後の職員室にて副担任世界史が「今久々にC組某(←クラス1位)の顔を見たんだけど、表情が完全に受験生やった。それに比べウチの文系は……」と嘆かれ、何言うとんねん我らがA組も引き締めた顔で勉強し始めとんやろ、と教室に行ったら生徒4人が模試で余った解答用紙で紙飛行機作って遊んでて腰が砕ける。
 担任「そこの東大、東大、京大、一橋っ! 何を童心に帰っとんじゃ勉強しろよっ! その飛行機と同じ運命になりたいんかっ!」
 と、京大が水平に飛ばした紙飛行機が虹型の上昇軌道を描く美しさに私思わず「お~っ」と拍手、した後で「実力で大人を黙らせるなあっ!」と涙、京大ドヤ顔。

 模試受験後は学年集会。の途中、ウチの組の生徒Aが私を見て隣のBを指さしつつ目で何か言ってて、意味が分からなかったんで適当に頷いたら、Bが隠れて弄ってた携帯を取り上げて完全に保護者。
 集会後、Aから「俺が持ってたら壊す」とBの携帯を渡されたんですけど、放課後に「池ノ都さん話があるんよ~」と近づいたBが握手する感じで私の手にガムを1粒握らせて来たのに悶絶笑いがとまらない。Aの顔に免じて許してね、とBに謝って一日だけ携帯没収です。

 学年集会後は特講もなく生徒下校、なのですが水曜日の一橋現代文特講を(母君の手術で)キャンセルした分を本日の放課後に回して11人のお生徒さんたちには申し訳無く、でも講義は喋り倒し。添削もガシガシ。

 夜は「もりき」ですが今日は仲良し同僚女子と2人でしたので、いつもと違う(湯豆腐ではない)メニューを堪能。

 小林秀雄『学生との対話』(新潮社)読了、★★★★★。素晴らしい講演だからその後の質問が良質。「創発」とまで言うほど講演者・学生は対称的ではありませんが、学生の中に新しい知がもたらされているというのはありありと伝わってきます。新潮社CDの小林秀雄講演、久しぶりに聴きたくなりました。