時間を「TV」と「終り」に区切る

 7時前に徒歩出勤、授業の板書準備。1限に文系東大コースの二次対策。今日は90年の渡辺武信『住まい方の演出』、記述問題は全部で4題ですが、最後の問四は解いても解かなくてもよい(と個人的に思っている)設問なので、記述3題と漢字とだけを解くよう指示。これで、生徒演習及び私の解説を50分の授業に何とか収められます。授業後は添削、これは20数枚しかないので一気に終えて帰りのSHRで返却。
 放課後の13時半~15時半で東大理系現代文特講、本日は00年の加茂直樹「環境と人間」、難問です。「利己(エゴ)的環境倫理(エコ)」と言えば言葉遊びになりますが、00年と04年(伊藤徹)との2題はそれぞれ違った意味でその「エゴ的エコ」について問いました。勿論、2週連続で解かせます。
 15時半~17時半は京大現代文特講。今日は上田三四二「地上一寸ということ」、まだ京大に後期試験があったころの出題です。同じ文章は阪大でも出題されたことがありますが、蓋し名文。私がF校に就職した理由は一に国語科恩師先生とご一緒できるということ、先生ご退職後の仕事は所詮身過ぎ世過ぎですが、入試模試定期の作問(クイズ)が出来ること、そしてこういう日本語を後の世代に紹介できるということは、ここでしか出来ない幸せなことだと思っています(「子ども」には分からない文章を、分かってくれる生徒が少なからずなのですね)。

 東大特講で生徒に問題を解かせている時間(解答65分・休み時間10分)を利用して、学校近くのスーパーまで往復しました……んですけど、「気候、どしてん?」と空に食ってかかりたいくらいの暑さ。薄いYシャツにジャケットという恰好だったんですけれど、11月に汗だくになりました。南半球か。
 京大特講の開始前、板書の「上田三四二」を見た生徒が「さん・よん・に……? あ、『みよじ』じゃね、『みよじ』っぽくね?」と推理していたので、初めて「みよじ」のルビを振りました。したらその生徒、「名前なのに『みよじ』とは」と無理問答。言葉遊びってのは人間の本能なんだろうねぇ、そりゃねづっちも再ブレイクするわけだ、と感じ入ってたら、遅れて入ってきた別の生徒が「『みよじ』? 名前なのに?」

 夜は「もりき」にフラッと。久しぶりにパスタを作ってもらいました。18時過ぎから1時間半、今夜は他に客は来ず(一昨日・昨日は嬉しい悲鳴だったそう)。そして流石の「久山酒店」、まだまだあります未踏破蔵。
 731蔵目・富山「若駒」(越中井波 純米酒)。