距離がいい 感触がいい 刺激がちょうどいい

 6時起床、7時半出勤。全然「日常性の維持」が出来ていません。担任業務、生徒面談。始業後は授業が4コマ。合間に、高2現代文の定期テストを作成。明日から4日間が定期テストで、私は初日に高2現代文、2日目に高3漢文の出題があります。

 テスト1週間前からテスト終了までは、生徒は職員室・研究室への入室が禁じられます。で、職員室入り口でノートを抱えてオドオドしていた見知らぬ中学生2人がいたので「ノート提出かな? 届けるよ」と話しかけたら、「いいのかな?」「えっと、あの……」と煮え切らず。昨今のお子は図々しさに欠けるところがあるなぁ、と好意的解釈で「まぁまぁ、××先生かな? 持ってくね」と××先生にお届けしたら、直後に2人とも入り口で「人を使うんじゃない!」と怒鳴りあげられておりまして。嗚呼、これはノート提出が遅れた子が放置プレイされてて「遅れてノート提出しますすみませんでした!」と叫ぶような声掛けをして恥をかいた後に改めて先生から叱られるという段階を踏まなくちゃいけなかったパティーンだ、と気づいた時にはもう遅かったので、すごすごと中2フロアへ帰ろうとする2人を慌てて追いかけて「ごめんね!」とジュース2本。

 放課後は16時から年休だと思っていたのですが、翌日出題の現代文についての質問が行列で結局17時の定時退勤。我らが67回生高2の方々、現代文の質問によく来られるんです。勿論テスト前にほぼ限られますが、それでも「現代文で質問が来る」という経験をあまり持たないので、偉いなぁ、凄いなぁ、と感心することしきり。56回生とか63回生とか、質問に来てたかなぁ(勿論、高3になって受験勉強の相談に来る生徒は多いんですが)。
 我らが高2Bの教室では、現代文で扱った「典型(プロトタイプ)」について、「イデア」と何が同じで何が違うのかという雑談で盛り上がるお生徒さんたち。倫理の授業で「イデア」を習ったんですね。テスト前日なんだから点取る勉強をなさいよ、と思わないでもないですが、逃避雑談というのは部屋の掃除よりはセンスが良いですよね、天晴。

 退勤後は血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」に出て「ニトリ」へ。母君が物干しをご所望だったので、組み立て式の簡易物干しを購入してリハビリステーションにお届けして、その場で組み立てて設置しました。後はガムテープ。床に抜け落ちた頭髪は「クイックルワイパー」でも良いんですが、ベッドの上だとそうはいかない。「落ち武者」程度で止まるかなぁ、と思っていた抜け毛は、やっぱり「寂聴」まで行くなぁ、と。これで母君が緊急で欲しがっておられる生活用品はほぼ全て揃いました。後一点だけ、大きめの(A2サイズの)カレンダーが欲しいのですがこれが時期外れでなかなか手に入らず、最終手段としてAmazonに注文しているのが明日か明後日かに事務室に届きます(Amazonは、あんまり使いたくないんですね)。
 さて、こないだまで初めて私の自宅に母君が泊まられた2泊。その時は、身体の衰えと勝手が分からないこととによる苛々が募る母君と、八つ当たりを小忠実に打ち返す私との修羅場でしたが、少し離れたら途端に凪ぐ。私のF校中学寮暮らし以来一度も共に暮らすことがなかった母子、お互いそれなりの距離が必要な様子です。