この時間が、永遠のように思えてくる。

 阪神淡路から23年、F校でも訓練が行われました。朝のSHR中に放送が流れます。以下、手順。
 0:00 「ただいまより、緊急地震速報対応行動訓練を開始します」
 0:12 (緊急地震速報警報音)「地震です。地震です。緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」
 0:26 (効果音 約20秒)
 0:51 「揺れがおさまりました。周囲の安全を確認し、落ち着いて避難してください」
 1:06 「以上で緊急地震速報対応行動訓練を終了します」
 生徒は、0:12の放送を受けて机の下に避難して頭を守ります。その際、教員の行動には指示がなかった(教卓の下に隠れるスペースはありません)ので、私は教室前後の入り口ドアを開けた(地震で変形して開かなくなる可能性があるため)後は、ただおろおろするだけでした。どうすべきだったんでしょう。

 本日は、2限に高3文系東大漢文、5限に高3理系東大漢文の授業。前者は3限と20分休み、後者は6限と放課後とを使って添削まで終わらせます。文系・理系とも03年文系マテオ・リッチの問題を解かせたのですが、病み上がり(暫くセンターの勉強に注力していたので久しぶりの二次対策)で結果はイマイチ。難しい問題ではありますが、抑揚形の訳し方すら忘れ果ててる(まさか、最初から覚えてない?)答案が少なくなかったのにはちょっと呆れてしまいました。平均得点率は前者4割、後者4割5分(あくまで私の採点基準ですが)。

 高2生徒は、本格的受験勉強を前に2つの大きなイベント(スキー研修・男く祭)を控え、今はそっちの準備で大変です。放課後の職員室で漢文の添削をしているスペースの対角線では、高2生徒が熱心に封筒のラベル貼り。渉外担当の生徒が、広告掲載依頼の企業に送る文書の準備をしているようです。「男く祭」は完全に生徒主導なので、金の工面も一から生徒が行うのです。

 入試期間中の慰労会、一昔(10年ちょっと)前の就職当時は20人くらいの大所帯で大盛り上がりしたものですが、今はこぢんまりとしたグループが散発的にといった感じ。飲みませんねぇ。今年は、同窓同僚数学・若手体育というペアが飲み会行事から一時撤退しているので、ただでさえ少ない参加者が更に少なくなってる感覚です。
 となれば逆に、お店は良いところに行きたい。大人数ならどこででも(とにかく笑えれば)という感覚ですけど、少人数ならここぞの時の店です。とりあえず、体育・体育・体育・国語(私)・国語・数学・体育、の7人(年齢順)に声をかけて、昨年末からいたくお気に入りの居酒屋「T」を仮予約しておきました。

 母君が、お正月以来久しぶりに自宅へ来訪。とは言っても、私が出勤している間に、郵送物の受け取りその他の用事をすませるためにちょっとお寄りになっただけ。歩いて往復なさったというので驚きました。私の足で片道20分ですので、母君の今の足腰だとその倍です。逆に言えば、それだけの時間歩くことに問題はないということですね。
 ということで、2月末に1泊2日でバスツアーを予約しました。極寒の季節を過ぎて体調が良ければ(秋の山口以来の)旅行にでも、と何となく口にしつつしかしどこへ行こうかというのが全く浮かばなかったところ、そういえば以前母君が(出身地である)四国は徳島にもう一度と仰っていたのを思い出しまして。検索してみたら、K市発着のバスとフェリーとで四万十川を観光できるツアーがあったので即決でした。2月末の日曜日と、翌日月曜日で1泊2日。月曜日は第5回定期テストの初日なのですが、時間割の先生に頼んで出題を外してもらいます。試験監督も外せば(これは監督割が私の仕事なので簡単)年休が取れます。授業に穴をあける訳ではないので、何とか許してもらえるか、学年の先生にお願いしてみましょう。もし行けることになったら、私にとっては四国初上陸……ではなかった。私、A中学を受験してたわ。

 さて、その母君なのですが、処方されたタルセバ(抗癌剤)が足りなくなりそうだという話。毎回の通院時に、病院横の薬局で次回通院時までの日数分のお薬を購入しているのですが、1月末の通院の1週間前にタルセバが切れるというのですね。母君が病院に問い合わせたところ、どうやら主治医の先生が日数を勘違いして処方を書かれたらしく。病院側のミスだということで向こうが郵送等の手配をするそうです。3年お世話になっている先生ですから信頼はしているのですが、誰にだってミスはあることも知っておかなくてはなりません。毎日の薬が足りなくなりそうだというのは、精神的不安を呼ぶでしょうねぇ。

 夜は「もりき」で独酌。小上がりでは一見さん(ご夫婦と幼児2人と)が鴨コースの食べログ効果。これで4組目かな。私は鴨と比べたらぐっと安い(半値以下)の鶏タタキを肴に。

 矢部太郎『大家さんと僕』読了、★★★★★。流行り物を買ったら果たして面白かったパターン。卒寿の近い大家さんと作者40歳とのズレで笑いを生むというエッセイ4コマの王道ですが、絵も内容も素晴らしいです。特に絵が素敵で、作者の繊細と大家さんの気品とにとても合っていて。
 ドリヤス工場『テアトル最終回』読了、★★★。水木絵柄ですので購入。まぁまぁ。