泣き言は言わない

 受験生には好不調の波もありましょうし、試験や模試の結果に一喜一憂、時には不安焦燥弱気に陥ることもありましょう。そうなったら、担任団にちょっとお話(面接)を、ということもあります。
 さて、そこで、「大丈夫、未来の自分を信じて頑張る!」という或る種「紋切り型」ではあるものの結局これが最高の「祝福」だ、という声かけを教員としての私がした時に、当該の生徒が「いや、でも、俺、どうしても自信が無くて」と続けるだけならまだしも「俺、全然出来てないですよね? 私大受験増やしたりとかした方がいいですよね? センターの結果で国公立の志望も下げた方がいいですよね?」とかいう口調になって、あら私のお墨付きを求めるわけ? 私を「共犯」に仕立てようとかしてるわけ? となったらちょっと話の行方が変わります。
 教員「その自信のなさってさ、もしかして降りて楽になるきっかけを探そうとかいうサブい根性が謙遜謙虚のコスプレしてるだけじゃない?」
 生徒「いや、別に諦めようとかそういう訳じゃ」
 教員「じゃあ、凄く一生懸命勉強してる、でも結果がすぐには出てこない、という理由の、純粋な不安焦燥弱気と思っていい?」
 生徒「……はい」
 教員「そういう不平不満愚痴弱音は全部聞くから、その代わりその時は『相談のふり』はしない方がいい。方向性で悩んでるんじゃない、ただ道の険しさに弱ってるだけだ、という自意識が要る」
 生徒「……はい」
 教員「でもって、泣き言は全部聞くから、泣きながら勉強してね。気持ちが弱ってても勉強は出来るから」
 ……と帰した生徒へフォローのプレゼントを持って放課後の寮の個室を訊ねたら友人達とスマホで元気にゲームしてたとします。そら「勉強しろよ」ってゲンコツの一つくらいありじゃないです?(生徒って逞しいですよねぇ) 

 週末の上京、28日のランチは当初オツカル様とのお約束だったのですが横浜で推しのライブ(里咲りさ社長)が入ったそうで已む無くキャンセル。そこでtwitterでゆる募をかけてみたのですがリプが来ず、独りなら昼食も要らないからどっかで本格的に遊ぼうかなぁと思っていたら、「28日まだあいてます~?」と63回生我らがA組Eくん。
 そら独りよりは二人がいいに決まっているけれどもまたかまたお前かお前は私のことを偶然手足のついてるATMくらいに思ってんじゃないのか大体お前の就職先は「はい、チーズ」の代わりに「今までにない出会い~」とか言ってるようなおクリエイティブでおセレンディピティな企業じゃなかったのかそれなのに卒業して4年は経とうかという高校の元担任田舎教師と年に10回とかいうレベルで会い倒して飯食ってってそれで良いのか他にもっと楽しいことあるんじゃないのか最早話すネタも無くなってるようなおっさんにつき合わせて若者の時間を無駄にさせてしまっているんじゃないのか……と途中から段々卑屈になっていくのは出世払いを受け入れる準備なのだろうか、とか考えながらさっさとメールで諾の返事をして、20分後には店の予約まで終了。
 その日の夜は吉祥寺で和食。ですのでランチは和食以外。夜が21時半からと遅いので割とがっつり食べても大丈夫。夕方までに一度聖地巡礼ジュンク堂本店)をしたいから駅は池袋に近いところ……と条件を絞って、選んだのはちょっと前に知って行ってみたいと思っていた目白のフレンチレストラン。夜は高くて行けないけれども、ランチなら、と。夜のライブが大切なので、この日のランチはお酒は抜きですね(多分)。

 マーク模試2日目。自己採点も当日中に行って、その後はF校親玉大学医療センターにバス移動でインフルエンザ予防接種。このバス移動(往復20分)が「高校生活最後のイベント」だと言った卒業生もいました。確かに、バスの中はわいわいとお喋りに花(「ポケモン」の話題で盛り上がる高3)。高3生徒、及び同居の母君に伝染してはいけないので、私も勿論接種を受けまして、毎度の如く腕がぽっこりと腫れます。そういえば母君も予防接種を受けた方が良いかも知れないので、今度の通院のときに主治医のY先生にお願いしてみましょう。

 接種前の消毒で医師の方に「アルコールは大丈夫ですか?」と聞かれたのを「接種当日はアルコールを控えた方がいいのですが我慢できますか?」という意味だと解釈する語用(誤用)論。
 飲みましたけど@「もりき」。