夜は暗くてはいけないか

 本日は1~4限が授業なので、朝8時45分に最初の教室に入ってからは240分ノンストップです(10分前に教室に入って黒板の掃除と板書準備とを行い、授業は1コマ50分、の繰り返し)。この場合、自宅に戻れるのはどんなに急いでも13時を大きく回ってしまい昼食には遅すぎる時間になってしまうので、朝食を作った後、コンビニでサンドイッチとサラダとを買ってきて、それを昼食にしてもらうよう母君にお願いしています(具体的に言うと、3限と4限との両方に授業・会議などが入った場合、昼の自宅往復が出来ません)。
 授業は、「夏は来ぬ」の歌詞(3番まで)を古文として読解するというもの。初めて高校古文の授業を受けるA組にとってはやや難しい文章かも知れませんが、既に『土佐日記』まで終えている内進学B~E組の生徒にとっては容易い文章でしょう。ですが、この子どもでも歌える(歌えた)唱歌の歌詞には、「古文とは何か」「古文に登場する人々には世界がどのようなものとして存在しているのか」という前提として押さえたい内容が象徴的に織り込まれていると私は考えており、高1以下で古文を担当する場合は必ずこれを最初の教材に使って導入としています。
 因みに、私は「古文と現代の共通性」を以て生徒の意識を古文に向けるというアプローチを採用しません(私には技術的に出来ないという方が正確かな)。古文に登場するのは我々にとって「通時的他者」でありその世界は異文化(流行の言葉で言うなら「異世界」)だというのが前提で、それだからこそ古文を学ぶ意味があると思い生徒にもそう説明しています。

 午後はデスクワーク、の合間にふらっと遊びに来た63回生理系2人(東大Kくん・九医Kくん)とお駄弁り。お土産に「ミスタードーナツ」を……教員「何で41個も買ってきたの? 阿呆なの?」 東大「いやいやいやいや、先生のブログにシュークリーム50個とか書いてたから気ぃ遣ったんでしょうが!」 教員「ブ……ログ? ごめんちょっと何言ってるか判んない、僕の成り済ましでもいるのかな?」 九医「本当は、俺ら高校63回生やから63個と思ったんよ。でも、列の後ろからの『早く買い終われやカスが』って圧がすごくて、中学41回生の41個で挫折した」
 職員室中の先生方に受け取って戴きました。土曜半ドンだから、彼らが職員室に来るのがもう少し遅かったらアウトだったな。

 夜は、事情あって帰省している63回生Eくんと、教務部長地理先生と、三人で魚料理「I」へ。地理先生は63回生の担任団ではありませんでしたが(っつーかEくんが高3の時には、既に67回生の主任でしたね)、週4コマの地理の授業をご担当だった縁で知らない関係ではないのです。3時間ほど歓談。
 ここで、黄金週間のミュージカル「キンキー・ブーツ」と絵恋ちゃんイベントとの参戦を決定。前回の上京(渋谷「ラ・ブランシュ」)も含めたら一ヶ月で4回会ってます。私「親友か恋人かって感じだな」 E「え~、高3の時は毎日会ってたじゃん」 私「たわけ。卒業したら他人じゃ。それなのにフレンチもミュージカルもライブも全部わしの金て」 E「ごちで~す」

 かねもりあやみ『サチのお寺ごはん(6)』読了、★★★。