私だけが聴いている音 一人でいる時間も

 とある市立の小学校で「いじめと人権」がテーマの講演が行われた際、登壇した弁護士の方が「100人に1人が同性愛者なので、この中にもいる」と発言したことがニュースに。「発言が当事者探しを誘発し、いじめを助長する懸念があるとして、学校側は保護者に文書で説明する予定」とのことです。短い記事だけでは当該の場の状況文脈を知れないので感想はなし。
 思い出すのは67回生が主宰した時の「男く祭」で、講演係トップ(F高では「Project」の略である「P」という語を用い、「講演P長」と呼びます)だった我らB組Aさん(たち)はLGBTQをテーマに選び、牧村朝子さんをお呼びしました。「男く祭」は全ての決定権が生徒にあるので教員がそれに容喙することはしない(という建前な)のですが、企画段階で職員室の中に慎重論(反対論に近かったかなぁ)がちらほら。理由は、講演は中1から高3まで全国生徒が聴くのですが「中1には早い。当事者捜しを誘発していじめに繋がるかも」というもので今回の記事と全く同じです。無論スルー、抗議してきた関係者(保護者)も居ませんでした。

 9時から長い会議、13時から医学部小論文(自己推薦文)の添削面談。その合間に、九医に向けて浪人中の67回生我らB組Kくんとお話。学校に調査書を取りに来たということで、昼食を中華料理「B」にて。
 現在、K塾の寮に入って勉強中の彼は、正月も帰省しない「日常性の維持」派。SNS類も断ち、ラウンジ屯の集団とも距離を置く真っ当な浪人生活を送っているとのこと。「息抜きはないの?」と聞けば、これまでで唯一の息抜きがK塾(薬院校)近くの「BEAT STATION」で観た推しのバンドのライブだったそうで、その話をする時の表情の後ろめたさに、あぁ、この人は大丈夫だね、と思わされました。頑張って下さい。

 夜は、二日市まで足を伸ばして「月空」で焼鳥。