どうせひろった恋だもの

 衝動的・突発的な薬院1泊、楽しかったし安かったし、朝から特急でK市に戻るのが面倒臭い(というかこのまま遊びたい飲みたい)という以外には文句のつけようがありません。ホテルの部屋で朝風呂(大浴場もありましたが、一応回避で)、チェックアウトして8時の特急でK市に戻り、西鉄構内にある(早朝から開いている)うどん屋で朝食のセットを食べました。一日は1食か2食かが「絶対」なので、これで昼飲みの誘惑を断てます(今日は、夜に「もりき」から貰ったお惣菜2品を消費する必要があるのです)。
 帰宅後に再び入浴。

 書斎で、昨日「ジュンク堂書店」で「一目惚れ」した本をパラパラと。小見出し毎のまとまりの最終一文「だけ」を集中して読んでいたら、本全体の中で、何となく120字記述を問えそうな雰囲気を纏ったフレーズが1箇所だけありました。そこから3000~4000字くらい文章を遡って(1行が42文字の本が多いので、行数にして80~100行ぐらいを意識すれば良いです)、先に見つけた最終部のフレーズまででひとまとまりの「本文」になる(且つ、最終部分のフレーズがそのひとまとまりの要約になっている)その開始導入部分になりそうな一文は無いかと探したら、割と都合良く見つかりましたので(見つからないことの方が多いんですけど)、これで現代文の問題(高3校内模試用)が作れることは確定しました。勿論、作れたその問題が出題するに値するか否かは解答解説まで作ってみないと判りませんが、値しなかった(没にする)場合でも作問の練習が出来たということでこちらに損はありません。
 ということで、先ずは切り取った「本文」を熟読。ここでの「熟読」は、具体的には文章を「一太郎」でタイピングしながら内容を追うという意味です。体裁は校内模試の冊子(B5用紙に縦50字×横20字)と同じにして、ゆっくり本文を打ち出しながら画面の文字列を追うんですね。何となくこのフレーズには傍線が引けるかなぁ、などという「エア設問」を考えながら打ち出していって、最初に見つけた最終部分(120字記述)だけには実際に傍線を引いておきます。
 次に、タイピングのミスや本文の写し間違いが無いかをチェック。その時には、先の「エア設問」の記述に必要な要素を本文から探したり(今度は「エア解答」ですね)、漢字の書き取りの出題候補を意識したり、等。いくつかの「エア設問」については実際に傍線を引いておきます。
 チェックは2回重ねて、2回目のチェックの時には先程引いた傍線部の取捨選択を行いました。今回は具体的に(最終フレーズを含めて)7本の傍線を引いており、実際に出題するのは5問(傍線部5箇所)なので、最終フレーズ以外の6本から2本を刈り取ります(先程の「エア解答」について、設問間で要素の重なりが無いように配慮しつつ)。結果選んだ5本の傍線部について、その意味するところ即ち「エア解答」を繋げた時に本文全体の要約(に近い物)になっていれば、記述用の問題は完成です。
 後は、先程チェックしておいた漢字の書き取り候補の中から実際に出題するものを選び出したら終了。漢字の出題は、解答に用いられる漢字が本文の他の場所に出てこないか、1文字ずつ検索をかけます。実際に模試で出題する場合には、他の先生方が作られた古文・漢文・文系用現代文の本文の中に同じ字が使われていないか検索する必要もありますね(この時はPCの検索機能ではなく、自分の目で)。

 10時過ぎから始めた書斎作業、気づけば13時を過ぎていました。この時点で、リード文・本文・傍線部・設問は一応出来上がっています。「一応」の理由は、実際に解答例を作ってみたときに設問を作り直した方が良いと思う可能性があるのと、後は本文にルビや語注が必要かも知れないという細かい部分の詰めが要るのと。

 取り敢えず、「一応」以外の部分は棚上げして、仕事をする場所を職員室に移すべく着替えて出勤。定期テストの「中休み」だからなんでしょうか、14時の職員室には私以外誰も居なかった(後から何人かいらっしゃいました)ので、入った瞬間にマスクを外しました。ここからは模試(候補)の作問を離れて、高2定期テストの解答例作成や授業準備、高3漢文の授業・特講の準備など「通常営業」の部分についてのデスクワークを。時間割作業も30分。第3回定期テストの時間割はもう組んでいるのですが、その日を初日と予定していた日に中体連の試合が入るかも知れないということで、若しかしたら定期テストの日程自体が変わってしまうかも、と言われています。定期の日程が変わった場合、非常勤の先生方のご都合もあって時間割はガラッと変わってしまう(かも知れない)ので、変更日程候補(例えば中学だけ日程を変更して高校は予定通りなのか、中学も高校も変更するのか、など候補は複数)の数だけ新しい定期時間割を想定しておこうかな、と。

 わざわざ朝食を摂って昼飲み禁止の保険をかけなくても、今日は「仕事の日」でしたね。昨夜飲んで遊んだ反動なんでしょうか(っつっても、模試作成の練習とか時間割の想定とか、半分以上遊びみたいなもんでしたけど)。職員室を出る前のダメ押しで、先程「一太郎」に入力した模試本文(候補)のタイピングミスが無いかをもう一度チェック(職場のPCが自宅のPCより画面が大きくて見やすいので)。

 帰宅後は入浴、お風呂を沸かしながら夕食の下準備。2連の小鉢の片方に冷奴の豆腐を切って乗せて(もう片方は「もりき」から貰った魚の煮付けを後でレンチン)、ポテサラ(これも「もりき」から)をお皿の半分に盛って残り半分のスペースに洗ったプチトマトを5つ。別の小鉢に買い置きの金時豆を写して、サラダと小鉢との準備は終了。無洗米は炊くのが楽チン、2合をセットしてボタンを押したら、風呂から上がってお膳を準備している最中に炊き上がります。イカ素麺と納豆、刻んでタッパに入れておいた小葱とを和えて烏賊納豆を作り終わったら、お風呂の追い炊きが終わりました。準備したものの中で冷たい方が美味しいもの(冷奴を乗せた小鉢、烏賊納豆、ポテサラ)は、ラップをして冷蔵庫へ。
 風呂から上がった後、メインのホッケ開きをフライパンに乗せて、焼いている間に小鉢用の魚の煮付けをレンチン。煮付けにも冷奴にも刻んだ青ネギを乗せて今日は青ネギをいっぱい消費出来ました。小鉢3種とポテサラとを食卓のお盆に移してからホッケをひっくり返して、ご飯用のお椀に白米(1分前に炊き上がりました)をよそいます。ご飯は真ん中に少しくぼみを作って冷蔵保存してた温泉卵を落として、その周りにさっき作った烏賊納豆を入れたら丼の出来上がり。まな板とフライ返しと(烏賊納豆を混ぜた)ボールとを洗って食洗機に入れた(フライパンはクッキングシートを使ったので洗う必要無し)頃にはホッケが焼き上がるので、ご飯の丼とホッケを乗せたお皿とを食膳に移したら全ての作業は終了……じゃない、これがいちばん大事、冷蔵庫から冷やしておいたタンブラー(56回生Mくん結婚式の引き出物)と「秋味」500ml缶とを取り出してカシャぷしゅ~、で、今度こそ全ての作業が終了。

 8/23の「自粛御膳」。
 烏賊納豆丼・ホッケ開き・ポテトサラダ・小鉢3種。まぁ、美味しいか(他人に出せるか)どうかはともかく(勿論「もりき」が作ったやつは美味しいです)、酒に合うという条件はクリアしてると思います。反省(後悔)は一点、ホッケは半身で良かった(1匹丸ごと焼いたのはちょっと多すぎました)。
 日本酒は三重「作」(IMPRESSION-H 純米原酒)、気泡の見えるシュワシュワ、好みです。

 Facebookに写真を載せたら、47回生(同級生)のIくんがコメントをくれたのですが、そう言えば彼が先日取り組み始めた通販の豚肉を早速注文したのを報告し忘れていたのでお返事にその旨。スライスを中心に2kgとか届くらしいですから、これはHさんと豚しゃぶパーティー(「自粛御膳」お呼ばれ編)ですね。
 ここ暫くは食事中にTVを観ずに、本を読んでいます。今は、山口恵以子の介護体験エッセイを中心に。これがもう、母君との日々を彷彿で(実際は、大往生のお母様をご自宅で看取られた山口氏の方が何倍も大変だったでしょうけれども)、これも同じあれも同じと、それだけで本の折り目がどんどん増えていきます。

 敢えてだらだらと細かいことまで書いたら、何だかとても忙しく充実していた一日みたいになってしまいました。これが「映え」とかいうやつなんでしょうね。
 実際はといえば、どうでしょう。ホテルのチェックアウトとうどん屋の注文と、これ以外では誰とも一言も口をきいていない独居四十路が、出すかどうかも判らない模試の問題や調理未満の独身「侘し飯(わびしめし)」を作ってお仕舞いという。

 ま、楽しいんですけど。健康睡眠。

 最後、書き忘れてはいけないこと。今日の模試の作り方みたいなの、完全に「邪道」ですからね。「王道」は、日常の読書の中から「偶然」に入試や模試やに使えそうな文章が見つかる、という流れですよ(一応、ね)。