君は何を探してるの? 空の彼方に 何を見ているの?

 真造圭伍『ひらやすみ(1)』読了、★★★★★。主人公の「生田ヒロト、29歳、フリーター」が、「人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえさんから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける」という設定はファンタジーかリアルか。ヒロトは偶然仲良くなったはなえ(独居)の元へ度々夕食に通う、はなえの亡くなった後、平屋相続手続きが終わっていたことを知る。大学生の頃だったらファンタジーだと思ったかもですが、21世紀の公助無き時代、しかも近くにはHさんみたいな方がいらっしゃる人生なら、これもリアルの一つと思えてきたり。あ、作品、とても面白いです。

 本日、高3は第4回校内模試(1日目)。午前中に昨日の文系東大特講の答案を添削したら(返却は明日の模試終了後)、午後には校内模試国語(第1問現代文)の答案が来ます。これを明日の校内模試終了後までに採点・集計して(返却は特講と同じく明日の模試終了後)、その後で理系東大特講(補講)を行ったらその添削集計は翌未明。マッチポンプの極みです。
 と言うわけで、午前中は特講添削を予定通り終了させました。時間割関係の机仕事を1時間程こなして、午過ぎに届いた校内模試答案(100枚強)は採点を半分強(残りは、明日の午前中にやります)。

 さて、本日の④校内模試で出題したのは内藤廣「建築と時間」。解説資料プリントを作成したのですが、その中では、校内模試で出題した本文の前半1/3をばっさりカットして、模試の傍線部5本を4本に弾き直しました。何をしたのかというと、東大第一問と同じ形式に改題したんですね。で、「架空の東大入試」の解答解説をプリント化する、と。解説のやり方も、実際の東大過去問の概念(90年代の間宮陽介だったり10年代の桑子敏雄だったり)を複数援用した完全なる特講仕様。解答欄も東大入試と同じサイズ(最後は論旨を踏まえた120字)にした上で解答例を彫琢し、漢字書き取りも模試では5題だったものを3題(拍子・意匠・命脈)に減らす(東大の書き取りでは「意匠or衣装・衣裳」のような同音異義語問題が必須)等々、実際の作問と同じくらい時間をかけて遊び尽くしました。
 我ながらキモい、というか就業時間内にこんなことやってて良いんでしょうか。

 12/2は「自粛御膳」をお休み、肉料理「I」にて読書独酌。
 ピクルス・茶碗蒸し・鶏唐揚げ・もつ鍋。
 飲み放題専用の焼酎瓶(他の客と違って私だけ名前入りの専用瓶)が今夜も恥ずかしい夜でした。
 昨日が文系東大特講、今日が第4回校内模試出題、明日が理系東大特講、と3日連続で添削計200枚(20時間弱)は今年度の正念場(の一つ)。自炊は回避、明日も食事は外ですね。