急な青空

 日曜日。朝の入浴後、礼服を着て、お布施を袱紗に入れて、お位牌を包んで、歩いて学校方面へ。母君を送って丸3年(と、2週間と)。本日、学校横の「S寺」にて、住職Wさんにお経をあげていただきました。お供え用のお花はお寺に注文済みで、お菓子と果物とは宅配してもらっています。私はWさんにご挨拶をしたら、お経をあげていただく後ろでそれを聴いているだけです。連れはなく独り。読経の途中で焼香、毎回経文を(総ルビで)印刷した紙を頂戴するので、小さな声で一緒に呟くこともあります。
 一昨年、昨年と同様に御礼を言って帰ろうとしたら、坊守さんに呼び止められて、日本酒(4合瓶)のプレゼントを戴きました。飲み仲間という程ではないのですが、Wさんご夫妻も生粋の日本酒好きで「もりき」繋がり、Hさんのご自宅で席をご一緒したこともあるのですね。戴いたのは嬉しい「光栄菊」、而もK市の特産として知られる絣で作られた専用の袋に入っていました。多謝。

 礼服に日本酒の袋を提げて徒歩で帰宅。最後の最後にプレゼントが素の自分に戻してくれましたが、やっぱりこういう日はさっぱりと淋しい。独りで居るのは気にも苦にもなりませんが、改めて独りになるという体験は年に一度の特別なのです。お位牌を戻して、礼服を脱いだら二度目の入浴。着替えて自宅を出たら、今日は仕事をサボってランチ酒に。美味しいものを食べながら、ユーミンの伝記小説を読むのです。
 選んだお店は「梅の花」(何となく精進寄りになりました)、茶碗蒸し・豆腐サラダ(ハーフサイズ)・湯豆腐(ハーフサイズ)・湯葉グラタン。

 徒歩で帰宅、書斎で書き物を少し。1時間程度仮眠をとった後、3度目の入浴をして書斎で書き物・読書。夕方過ぎに届く予定だった日本酒を受け取った後、夜は軽めにとアンコウ鍋を準備して、居間で独酌。