たどる思い出

 前日の日記を翌日に、というのを5日も続けていますが、これは少なくとも63回生(中3)で初めてクラス担任をもって以降は初めてのこと。割と近い位置で生徒と接している場合は、アップした後で後悔しないで済むかどうか確認する情報の「寝かせ」が1~2週間要るかなぁ、という感覚です。今年度は数年前から引き続いて担任団所属のない時間割係(教務部主任)で、高1漢文は週1回のモブ授業、高3現代文は国語メインですが何しろ学年とは今年度が初対面、という状況ですから生徒との距離がだいぶ遠くて、「寝かせ」を意識する必要性が殆どないんですね。
 時間割係、向いてないことはない(「よし・よろし・わろし・あし」の「よろし」レベルだ)と自認しているんですが、いつまで続くんでしょう。時々冗談混じりに、定年までずっと時間割を続けてゆくゆくは大分年下の教務部長に「3代前の部長にお仕え致しておりました時分に爺(じい)は……」とか語ってみたい、なんて言ってますけど、やっぱ担任(←こっちは多分それほど向いてなくて「わろし」レベル)をやんないのはズルいのかなぁ、という後ろめたさはちょっとありますもんね。これまでの20年間で7年担任をやりましたけど、仕事量(背負ってる「圧」も)、凄いですよ。主任はやったことがないから想像ですけど、多分吐くほどエグいんでしょうねぇ。
 因みに、担任の仕事諸々の中で、私が割に気に入っているのは、学級日誌のコメント書きと、通知表の(保護者向けの)担任所見を書くというやつ。前者学級日誌では、日直感想にツッコミを入れ、欄外には140字程度の学校・クラスネタを入れるというのを毎日やってました(ペンで真っ赤になったページを観て、何人かの生徒には「病名がつく」と言われました)。後者担任所見(学期ごとに年3回)は、学期内でそれぞれの生徒が喋った最も印象に残る台詞を先ず取り出して、それに成績・役職・挿話等々を絡めていくスタイルで(その台詞自体を所見に入れることも入れないこともありました)。
 そう言えば、昨日職員室に遊びに来た70回生の女子2人と話していて、月の仕事量がどれくらいかという話題になったんでした。私の場合、最も激しかったのは多分63回生の高3で担任・現代文(授業12コマ・特講8コマ)・漢文(授業2コマ・特講1コマ)を担当してた9年前です。あの時は、最低でも週に80時間、月に300時間は確実に働いてました。担任は4年目とは言え高3は初めてで分からないことだらけでしたし、生徒は色々と個性的で良くも悪くもいろんなことをやりましたし、国語科の都合で現代文・漢文の添削を全て引き受ける(添削業務だけで週20時間以上必要という)形の授業の持ち方をしましたし(悪い意味の空前絶後で、前例にしたら担当者は倒れます)、法律だ「過労死ライン」だとか言ってる場合じゃなくて、もう毎日が無茶苦茶でした。あれを思えば何だって出来る……っつっても、不惑も過ぎた今は、流石にどんなに多くても週に70時間を超えることはないよう心掛けています(超えてる先生は、多分複数人以上居らっしゃると思います)。

 田村由美『ミステリと言う勿れ(13)』読了、★★★★。富山編が単行本2巻分、12巻から改めて読み直しました。ドラマの続編があったとして、「鍵山事件」「富山殺人事件」の2つはスペシャルドラマか映画かになるのかなぁ、キャスティングはどうなるかなぁ、とか考えながら。そういうことを熱心に考えている割には、先日の特番(志尊淳が出てたやつ)は観逃してるんですけど。

 連休初日は仕事に充てます。明日は13時から飲み始めてそれで一日が終わるはずですので、昨日の特講の添削をする(答案を担任団の机上に置く)のは今日しか出来ず。連休後の火曜・水曜は2日間の年休を取って、人が少ない(だろう)長門湯本に1泊2日の旅行を決めています。
 9時半に学校に入ったら、中2主任数学先生がお一人でお仕事。昨日は中学体育大会の打ち上げがあったでしょうから、お家が遠い先生は市内泊だったのでしょう。その後、演劇部顧問国語先生を始め数人の先生が職員室に出入り。16時半まで添削業務をしていましたが、連休初日の今日は流石にご出勤の先生はそれほど多くはなく(私を含めて7~8人というところ)。添削(理系東大現代文、08年の宇野邦一)した答案は出来が結構よかったので「やや良い」の評価をつけました。昨日の特講は「防医プレ」で中止になるはずだったのに、1学期の台風休校分の補講という形で強行、受講生にとっては苦しかったでしょうが欠席は殆ど居らず彼彼女らの「本気」が見えたのも良かった。

 曇天で湿気が多かったもののタクシーを使う程の不快ではなく、通勤は徒歩で往復。到着した職員室では身体を拭いてシャツを着替え、帰宅した後は即入浴、程度には汗をかきました。入浴後、自宅から歩いて10分強の焼鳥屋「K」に一人で入りました。8月のオープン直後に2日連続で入って以来5週間ぶり。朝、ネットで予約をしたのですが、その時点でカウンター9席・テーブル2席の内で空いているのはカウンター1席のみ、という繁盛ぶりでした。カウンターは広くて読書も出来ます(本日は山本夏彦の新書)。
 冷たく冷やしたスライストマトにライチのジュレをかけた逸品が好みの味。串は、砂ズリ・ささみ・手羽先・ししゃも・山芋・牛サガリ・つくね・ウィンナー・ベーコン豚巻、の9本。ビール・日本酒・麦焼酎。お会計は5100円でしたが、ネット予約のポイントが200ポイントあって(自分で書いておきながら意味が分かっていません)、結局5000円でおつりが来ました。

 TwitterのTLで、どこかのオープン大会の問題が「渾身の1問」という絶賛コメントとともに流れてきました。麻生太郎家系図の穴埋め問題だったのですが、これ、発想元が友田オレの歌ネタなんだったら嬉しいなぁ。麻生太郎のお爺さんは麻生太郎(あのネタ、YouTubeで観た時、観客は若い人ばっかりだろうに、細川護熙でちゃんと笑いが起こってたのはへぇ、って思いました)。

 帰宅後は、タッパー保存の炊き込みご飯を温めて飲み直し。味噌汁も作りました(直ぐに食べる分、明日の朝の分、の2食)。中島みゆき「有謬の者共」をリピート。明日から暫く自炊をしないので、野菜室に入っていた余り野菜は冷凍。ミニトマトはそのまま、白菜・キャベツ・人参は味噌汁に使えるよう刻んで。