太陽がいっぱい

 そう言えば、今は「放生会」の最中ですか。「お化け屋敷」に「見世物小屋」に。
 2週間ほど前、高3某クラスの授業。10分前に黒板清掃・板書準備のために教室に入ったら、中央付近で男子生徒数人が集まってこそこそ話をしているのが聞こえて来たのですが、それが「18禁なのに……」「熱海に行ったら……」と来たら「秒」で理解は成る、「『秘宝館』に行ったのっ!?」
 頷く生徒、「ううう、羨ましい!」と天を仰ぐ教員。私、熱海は未経験なのです。8月の「松濤美術館」特別展18禁コーナーでほんの少しだけ味わったのも記憶に新しい「秘宝館」。授業が始まってから、生徒に「『秘宝館』と『見世物小屋』とだけは早い内に経験しておこうね」と説く。まっぴぃに、令和のF高には「秘宝館」に忍び込むU-18の生徒が居るとお伝えしたら、「家庭教育の行き届いたお子じゃ」とお褒めでした。

 さて、中学体育大会の朝、どピーカン。ここまで晴れなくても別に良かったのに、と正直。先週土曜日の高校体育祭よりも条件としては厳しいな、と。生徒の熱中症も心配ですが、教員もかなりきついんじゃないかな。高校体育祭は入口警備を生徒がやりますが、中学体育大会では警備を教員が務める、というのは今日出勤して裏門を潜った時に知りました。こら暑かろうねぇ。若い先生は若い先生で、監督業務だけではなく、生徒と一緒に走らされたり、見学の保護者の応対をしたり、休みなく忙しいはずです。適宜中休みを入れたり水分塩分補給のためのドリング等を配ったり、倒れない死なないための工夫に関する念の入り様は10年前の比ではなく。

 本日、授業無し。中学所属ではないので体育大会での仕事も無し。時間割業務、授業準備、等の机仕事。職員室に遊びに来た卒業生(70回生。7月に飲んだ阪大日本酒女子、卒業後は初の理三女子)と少しだけお話も。

 授業はありませんでしたが東大理系特講はありました。本日の高3理系は、半ドン放課後に先ず「防医プレ」という行事。理系の殆どの生徒は防医を受験するのですが、その前に2度、選択式の過去問を実際に皆で解いてみるというイベントを行うのです。13時半から90分で解答して自己採点。私の東大理系現代文は15時半のスタートです。
 本日の演習教材は08年の宇野邦一『反歴史論』だったのですが、演習用の問題プリントを配布した途端、受講生がざわつきだして「?」となりました。後で聞けば、実は直前に行われた「防医プレ」の国語本文が中島敦「文字禍」の後半部分だったそうなのです。それは大した偶然。実は、08年の東大本文、冒頭で筆者宇野氏が「文字禍」を引用しているのですが、そこで披瀝された物語解釈が大きな誤読を含んでいるのです(若しかしたら、態となのかも知れません。因みに、入試問題として解答するにあたっての影響はありません)。特講終了後に或る受講生が「さっき『文字禍』を読んだばっかりだったから、これ(筆者解釈)、おかしくない? ってなったんです」と。高3、流石。

 明日からは2連休ですが、月曜は「もりき」の酒蔵イベントで潰れる(何と13時開宴!)ので、特講の添削は明日の日曜に学校で行います。17時半過ぎに特講を終え、18時に帰宅。
 今夜も自炊。朝、冷凍していた鶏肉を冷蔵庫に移して解凍準備をしておきました。先ず、先日誤って購入した高級な料理酒・醤油・白出汁で炊き込みご飯の出汁を用意。切っていく具材は、鶏肉・人参・舞茸・エノキ・キャベツ。米を研いで土鍋で浸水してから2度目の入浴、風呂上りで服も着ないうちにコンロの火を点けて、着替えて食卓の準備をした頃に炊き上がり。蒸らしている20分の間に一昨日の豚汁の余りを温めてビールを1缶……のつもりが2缶。日本酒に移って炊き込みご飯、ゴーヤ茗荷ツナ和え、きりざい。食後は「兼八」のロックへ。
 718蔵目・島根「李白」(やまたのおろち 超辛・特別純米)。

 中島みゆきの新譜「心音」。既に公開されていた1コーラスだけ聴いていた表題作、大サビで転調がありました。オツカル様とのカラオケ、声出るかなぁ。エンドロールでこの曲が流れるアニメ映画は、今のところ観に行く可能性が50%。
 で、本当の収穫はカップリング「有謬の者共」でした。酔っぱらって震え悶えつつ、20回以上は聴きました。この曲、「慕情」カップリングの「人生の素人」が素晴らしかったのとほぼ同じ路線で来てます。こちらも「心音」同様に大サビで転調、カラオケならギリギリキーを下げるか下げないかというところ。しかしみゆきさん、71歳でこの詞曲を書いてガンガンにがなり上げるんですからねぇ。1枚16000円(!)のライブチケットが当選したら、アンコールではこの曲が歌われるのかなぁ。イントロの入りが「人生の素人」みたく派手だったらアンコール1曲目なんですが、そこが微妙ですねぇ。