のんきだね のんきだね 縁は異なもの

 見つけた瞬間に「うおっ!」と叫ぶ。YouTubeというのは時に凄いのを出してきます。今日見つけたのは、私がF中に入学する直前(30年と少し前)に放送されたローカル番組(RKB)の『探検! 九州』で、サブタイトルは「F中学のすべて」というもの。1時間番組を15分ずつ4パートに分けた動画、1パート目だけでビールが2缶消えました。懐かしい旧校舎、先生方(一瞬だけ映った国語科恩師先生がお若い!)。当時を知る卒業生の私には、スマホの小さな画面から吹いてくる(気)風が感じられました。校歌の歌詞のもとになった漢詩を作られた開校当時の名物教師O先生がインタビューに応えておられる映像もあって貴重(当時、御年103歳!)。
 後で知ったのですが、同じくF校卒、TQCで私の3期先輩だったTさんの同級生の方がアップなさった映像なのだそうです。当時をご存じない数人の先生にも映像の存在をお伝えしましたが、ご覧になった方からは一様に「面白かった!」という反応が。

 『探検! 九州』を食い入るように観ていたら、LINE通知が邪魔をしてきて舌打ち、でしたが送ってきたのが63回生我らA組のメンバーだったので録画映像をストップ……
 ……したら、Mくん(銀行員)から写真付きの質問で、A組有志のスキー旅行で来ているホテル(留寿都)で「F高校御一行様」という掲示を見つけたんだけれどももしかして高2がスキー研修中だったりしますか? と。それは楽しい偶然。高2の担任団の中には63回生の副担任でいらした超ベテラン英語先生もおられるから、是非見つけてご挨拶をしたらどうか、と返信……
 ……した後に気づく。写真のA組メンバーは出席番号順に、Hくん・MSくん・MIくん(以上日本史勢)・Uくん・Nくん・Fくん(以上地理勢)の6人だったけど、確かFくんは高3文化祭のステージでダブルダッチ披露したんじゃなかったっけ。丁度、引率教員団の中に、Fくんにダブルダッチの指導をした体育先生がいらっしゃるから、2人を引き合わせておこうということで、体育先生にFくんの連絡先を送っておきました……
 ……ら、後で、卒業生6人を周囲に侍らせて女王様然とポーズをとった体育先生の写真が送られてきました。てっきり、ダブルダッチ以外では63回生との接点はないものと思っていた先生でしたが、実際には野球部の手伝いでMIくんを知っていたり、Uくん・Nくんとはバスケットをして遊んだことがあったりと、何だかんだで全員顔と名前とを憶えておられたそう。体育科のコミュ力、やべぇな。
 因みに、体育先生は高1担任団、なのにどうして高2の引率をしているのか。答えは簡単で、来年度の高2スキー研修担当者として下見・計画を兼ねてというのが理由。パートナーであるところの同窓同僚数学は、お小さいお嬢様お二人を抱えて「何で彼女が選ばれるんだ」と愚痴ってて、まぁ確かにお大変ですねぇとは思うんですが、今回は申し訳ない、選ばれたのはこの写真を撮るためだったのだということで一つ。

 さて、連休初日は学校に行かず仕事もせず、ゆったりのんびりと宅飲みの愉快。箸置きは舞台『千と千尋』のグッズ、ビールグラスは有田焼、ミニトマト胡麻和えの器は田原崇雄さん(推し)作。
 読んでいる本はKKベストセラーズの新刊で、森博嗣『静かに生きて考える』。書店で平積みになっているのを見てちょっと吃驚しました。引退状態の森氏が、まさか17年の『道なき未知』の続編を書いてくれるとは想像していなかったからです。『道なき未知』は森エッセイの至高だと個人的には思っていて、67回生のB組担任をしていた当時学級文庫(筆者1人につき著作1作)に入れていました。半引退且つ「柵」嫌いの森氏が「そのときお世話になった」(p17)からと執筆を受諾なさった、ということがじんわりと嬉しく。
 756蔵目・兵庫「鳳鳴」(純米吟醸 直汲み 無濾過生原酒)。