なんという 欠落感 欠落感 ネジを失くして

 5時入りの職員室で昨日の東大漢文(13年)を添削しながら、怒りに震えている私。漢文和訳「匹夫猶不欲食言、況至尊乎」。返り点のみで送り仮名無しというのが難度を上げていることは認める、「食言」の語彙が高校生に無いというのも認める。だけれども、この漢字の並びを見てこれが抑揚形の構文だと分かる(それを解答に書ける)のが東大理系志望35人のたった半数って何だよ根こそぎ落ちんじゃねーのかてめーら。
 本日の授業はクラス別でセンター試験小説(『楽隊のうさぎ』)。それが始まる前のある理系クラス、「匹夫猶不欲食言、況至尊乎」を白文で板書し、九医志望某氏に尋ねたら「え、抑揚形でしょ?」 医師志望で二次試験国語を要しない者ですら猶知る、況や東大を望み二次国語を要する者をや。

 と、朝からムカついてるところで自分のクラスの生徒から2発。

 先ずは朝のど頭。遅刻八部衆が一、生徒AがSHR開始3分後に教室に入って来て、手にファミマのホットコーヒー握ってやがる。
 私「そのコーヒーを買わずに来たら遅刻やなかったろうに」
 A「はい? 遅刻じゃないですけど?」
 1限に間に合ったら非遅刻という「俺ルール」派。大学・社会でどう矯正されるかが楽しみ。

 次いで放課後。
 廊下ですれ違いざま、生徒Bが「先生、今日も学級日誌に面白コメントお願いします!」(周囲数名大笑い)という喧嘩を売って来たので、「それは昨日お前が半泣きで勉強が難しい手につかんと相談に来た話のことか僕はお前を笑わせることは出来んかも知れんがお前で笑わせることはできるぞ」とこっちはその場で秒殺。

 先ほど秒殺したBの答案を特講後にチラ見したら、結構いい内容が書いてあって感心。本日は18時まで一橋大学現代文特別講義を行った後、添削は明朝に回して卒業生と飲み。
 在学中は文系A組だった(その後理転して現在はK大医学部生の)T氏と二人で、私が今の学校のことについて話したり、T氏がK大医学部・大学病院のことをお話して下さったり。