悪いのは アナタの手…手、

 会う人会う人全てが新年度が始まってから初めて会うわけですから、聞かれることは「今年新しく担当している高3(高校64回生)と中3(中学45回生)との様子はどうよ?」ということになりますよね。でもって、色々な人に色々な返事をしたんですけれども、抽象すると以下みたいなことになる。
 高校56・63回生という自分が担任団入りした学年に顕著だったように、F校生は弱と見定めた教員「で」徹底的に遊ぶ人たちなんだから、もうちょっと馬鹿にしたり弄ったり蔑んだりからかったり茶々入れたり罵ったり冷笑したりしてくるだろうと思ってたら、あに図らんや私のことを何だかいっぱしの教師扱いしてくる訳ですよお生徒さん方が。何を一定の距離と敬意とを保っとんねん馬鹿にしたり弄くったり蔑んだりからかったり茶々入れたり罵ったり冷笑したりしろや、と思うんですね。こちとら丸々11年かけて弱なる立場をガンガンにこじらせて来とんじゃそりゃ並大抵の努力じゃないんだぞ、と。それを何でここに来て放置プレイなんだよ俺の努力を無視して勝手に新しいフェーズに入ってんじゃねーよ第三の眼が開くわ、と。

 徹マンで対面の恩師が12300を振り込んだら「うわ~格好わる~」って神経逆撫でしてくるような学生カモン! ってなもんですわ@池袋西口「zoo」。
 卒業生4人のうちの2人は喫煙者なんですけど、禁煙フロアで我慢してくれたのは今日は嬉しい。いつもなら気にしないんですけど、今日は徹夜明けでそのまま福岡(K市)に戻って学校に行きますんで、服を煙で汚す(というか、燻す)のが嫌だったのです。抜け番の度に別の階に移動して吸う、ってのはちょっと可哀想ですけども。
 23時から8時前までがっつり麻雀。ですが、5人で2着抜けなので休み休み打てて体はそんなに疲れず。正直、禁煙フロアだった、ってのも体調的に有り難かったかな。
 Nくんがラス局で四暗刻自摸ったのがハイライト。私の一番の上がりは、四萬切って一萬待ちの筋引っかけに対して、Oくんが暗刻崩してまで一発で振り込んだやつ(リーチ・一発・七対子・ドラ2の一本場で12300点)。
 9時間近く打って全員得点は上下しまくったんですけれども、終わってみれば平たい結果に。

 終了後は大戸屋で朝定食を食べて解散、「んじゃまた」みたいな別れ方で8月の再集合がすんなり決まるのが不思議な面子ではあるんですけれども……食事代・場代・カラオケ代と全ての代金を完全に5人で割り勘にしたのは、4月のNくん就職を経て全員が社会人になったから。場代が全員社会人プライスだったのと合わせて、初めての経験です(私、一晩3ヶ所で合わせて1万円しか払ってない)。ずっと変わらない関係などあるわけでもなく、そりゃ全員の社会的立場はどんどん変わっていきますよ。私は出来るだけ立場こそ変えぬようにしようと思っていますが(結婚とかね)、それでも体力的な衰えなんかは絶対にありますよね。初めて5人の口から「こういうのって、いつまで出来るんだろうねぇ」って。ま、無理せぬ限りで。

 ホテルに戻って1時間の仮眠。荷物を纏めてフロントで宅急便の手配。山手線で品川駅、お土産を買って新幹線は博多行き、乗り換えてK市へ。タクシーで学校に移動して、遊び尽くした懺悔のように仕事。「もりき」に移動してお土産を渡し、今回の旅行ではあまり(Tくんとの一軒だけでしか)飲まなかった日本酒を久しぶりに。

 旅行中の本は以下8冊。
 筒井康隆『世界はゴ冗談』読了、★★★★。ブログ本で存在を知って楽しみにしていた「三字熟語の奇」(三字熟語をただ並べるだけ)は思った程ではなく。試みとしては色々な小説的効果が現れて面白かったのですが、(読み手の才の無さのせいか)三字熟語の並びから想起される物語や状況批判やがどうも紋切り型になってしまって。でもって、一番は筆者が作品集のタイトルに推したという一作目「ペニスに命中」かな。
 葉室麟『峠しぐれ』読了、★★★★。「正しい」という意味で「ライトノベル」、という(私の中の)評価がこれから少しずつ変わっていくかも……。
 荒木経惟『男 アラーキーの裸ノ顔』読了、★★★★★。しつこいですが、今回の写真集から漏れた氷川きよし(2002年)の話。浦沢直樹『Happy!』でアイドルを演じる竜ヶ崎蝶子が隠し撮りされたヒールフェイスを写真集から没にした(写真家がこれが蝶子の本質なのに! と悔しがった)、というエピソードと同じことが裏で起こったんじゃないのか、というくらい2002年の「裸ノ顔」における氷川きよしの写真は意外性の魔力(魅力)に充ちてました。こないだ雑誌のバックナンバーでご覧になったオツカル様一言「あ、これは人を殴るわ」 アイドル(当時は今以上に「王子様」扱いが熱狂的でした)が写真家の名前で安請け合いして返り討ちに遭ったって話なんじゃないか、と勝手に推測しているんですけれどもね。何にせよ、この写真集は傑作。まだ分かりませんが、多分、今年一番の本になるんじゃないかなぁ。
 千葉雅也『哲子の部屋3 “本当の自分”って何?』読了、★★★。
 東京大学クイズ研究会『キミには無理かも!? 東大クイズ研 異次元クイズ』読了、★★★。一読、感想は「凄い」と「羨ましい」。きちんとした出版社が問題集を出してくれるというのは「羨ましい」の一言だし、サークルをそこまでに育てたメンバーは「凄い」と思います。登場している問題については、「先輩」としては色々思うところはありますけれども、そこはまぁ脇に置いといて、ね。F高58回生のKくん・Tくん(お二人とも四強なんですね)はお元気そうで何よりでした。
 緑川ゆき夏目友人帳(19)』、東村アキコ『かくかくしかじか(4・5)』読了、全部★★★。