だけど気になるあのそぶり 今日もあいたい

 腹痛は昨日の2割で最早「違和感」レベル、胃痛はなし。ということで元気に出勤、昨日が正午退勤のポンコツ状態(つっても7時間は働いたんですけど)だった分をいざ取り返さむ、と5時からノンストップで添削したら昼前には取り返してしまって拍子抜け。その後、63回生浪人組の早慶合格の新情報について、本人とメールしたりご自宅にお電話したり色々。国立前期の合格発表はいよいよ明日からです。
 で、合格発表がある以上明日の日曜も当然通常出勤。なら土曜午後くらいちょっと遊んでもいいかな、と昨日サボった分を完全に忘れて15時には退勤。西鉄で天神まで往復して、ジュンク堂に行くことに。流すのは狂気のケイト=ブッシュですが、歩いている間の音環境はイッツァソニーのお陰で快適です。

 さて、ネットニュースの見出しで若槻千夏に再脚光というのを見たその日のジュンク堂殊能将之の「新刊」が平積みになっているのを見る。ちょっとした偶然ですね。共に天才、後者殊能氏は前者若槻嬢のタレント力をブログ(の、ようなもの)で盛んに絶賛していました。これが、10年ほど前のことでしょうか。今の高校生は知らないだろう是一昔。68年とか90年代とかもいいですけれども、まだ手で拾えるような瓦礫がキラキラ光ってるうちにこそ、ゼロ年代を再評価するってことですかね。
 ジュンク堂では、坂田靖子の特集本も手に取り。坂田靖子「だって萩尾先生、マンガ描きの目が見えなくなったら、どうしたらいいかわからないですよね?」 萩尾望都「原作者になる?」 返しが素敵すぎてクラクラしますが、それに続く「魔法使いが魔法を失くしたら、魔法教室を開く、とか」という比喩には自分が教員になった理由(の一端)を指摘されたようでハッ、となりました。

 天神を17時38分に出る急行に乗ると、二日市に18時ちょっと前に着くんですけれども、そこからボチボチ歩いて店に向かうと、たどり着いた時にマスターが看板を出して店を開けられる所に遭遇、というのがこれで3回目。二日市「月空」で焼き鳥の独酌。読書は葉室麟坂田靖子
 そうしたら、後でカウンターの隣に坐られた初対面の老夫婦(ご主人は77歳だと仰ってました)とふとしたことから話が弾んで、気づけば「二軒目に行くから来なさい」とご主人に言われてふらふら。「月空」から歩いて5分の所にある、絶対常連以外は入れないぞというスナックに連れて行かれ。飲み屋の初対面で意気投合、という文化は連綿なんでしょうか。3人で入店したらママさんが「あら社長、奥さん……と、息子さんじゃないわよね? あなた、誰さん?」って。私が「JR(の駅)と西鉄(の駅)との間で迷子になって震えてたら拾っていただいて」とお答えしたら、「昔は居たわねそういうの、寒かったでしょ?」って。
 だいぶ緊張してたので、お通しでもらった「竹輪に山芋刺して豚肉巻いたの」が凄く美味しかったことくらいしか記憶になく。あ、でも、一人で「若いふたり」(北原謙二)を唄って、奥様と「新宿そだち」(大木英夫・津山洋子)をデュエットしました。何せほら、FKC(F校カラオケクラブ)のレパートリー担当ですから。