しゃべる前からツンデレと相場が決まっている。

 5時入りの職員室で、担任業務は楽譜の印刷・製本。基本的にコーラス関係の仕事は全てコーラス委員2人に一任なのですが、印刷室に入れるのが教員だけなのでこれは私の仕事。2曲を1冊にまとめて製本する作業で2時間半。こういう、切る・貼る・刷る・折る・留める、みたいな単純作業を無心でやっていると、「あぁ、今、働いているなぁ」としみじみと感じます。これでお金貰ってるんだ、という感触。教科に関する仕事も、授業のプリント準備とか授業の最中に「稼いでる」という感触を得ることは決してなく、あるとすれば漢字の小テストの採点みたいな機械作業をやってる時だけです。以前、科の先輩から「普通逆じゃない? 俺たちの一番重要な仕事って、国語で頭使うことやろ?」と言われた時に「その部分に関しては、金銭に換算する能力を誰も持っていません」とお答えしたのは生意気でした。

 授業は高3の文系が1コマ、高1の現代文が3コマ(昨日と同じ内容)。
 高3。学年に29人しか居ない文系を1部屋に集めて、私は(センター試験ではなく)二次対策授業担当なので、前半で過去問解答、後半で解説、授業後に添削、という流れ。本日は、私が受験した99年東大の文系漢文を扱いました。高1の現代文同様、初対面の担当教員が途切れることなく喋り散らかす様子に目を白黒させてお出ででした。一体こいつはどんな定期試験を出すんだよ、と思われたでしょうが、ご心配なく。高3も高1も、頭がいい人たちだから一発で適応します。

 7限はHR活動でコーラス練習だったんですが、さすが公立出身の人たちは中学で経験があるのか、練習初日の今日からいきなり歌い始めたのには驚かされました。出会って3日目のメンバーをまとめるのは至難の業(というか無理)でしょうし、B~E組は例年よりも遥かに真面目で且つ初めて全クラス男女共学ということで敵として手強いですし、今年の高1Aは例年と違い優勝が約束されているとは言えない(全く、何から何まで担任泣かせだなぁ、と微苦笑の私です)。是非是非勝ちに行って欲しいところですが、勝敗を分けるのはコーラス(を始めとする学校行事)に対しテンションが低いグループの協力の度合いでしょう。
 教員の仕事は、例えば楽譜印刷のような後方支援だけです。ので、学校近くのスーパーに出かけて大量の「のど飴」を購入。喉のケアの為の共有財産としてクラスに飴ちゃんボックスを置くつもりですが、これの減り方を見ればクラスの「やんちゃ度」が測れますね(なんか、もう予想がつきますけど)。

 TQCに入部した時もそうだったし、63回生我らが文系A組の担任になった時もそうでしたが、私、面白い人たちと出会う確率に関しては天賦の運を持ってるんでした。

 コーラス委員の人たちと18時までお話をして、19時過ぎまで高3漢文を添削。
 19時半に入った「もりき」で湯豆腐の夕食。レッドアイの後は日本酒で「仙介」「能古見」。今年の「もりき」の日本酒の会は「仙介」の杜氏さんを呼んで行うことが決まりそうとのこと。社長さんだけでなく杜氏さんまでお出でになるというのはかなり前の「山の壽」以来じゃないですかね。楽しみ。

 21時就寝。2日前に買った『夏目~』をまだ開けてもない程度には忙しい毎日です。