こんな日はあの人の 小さな癖も ひとつずつ ひとつずつ

 早朝に目覚めて入浴、朝から通常通り学校に入りました。最初の作業は職員PC室で遊び。3月の松任谷由実、及び矢野顕子上原ひろみライブ(どちらも@福岡)のプレオーダー抽選申し込み。3月末(予定)の上京で観たいと思って申し込んだ舞台「不信」(三谷幸喜脚本・戸田恵子出演)は当選の連絡で楽しみ。私にとって全ての芸能人の中で最もファン暦が長い(第3期「鬼太郎」以来30年!)戸田恵子さんですが、舞台を観るのは「なにわバタフライ」「8人の女たち」以来まだ3度目なんです。
 午前中は担任業務や添削、3学期以降の授業準備などつらつら。本日は今年の仕事納めなのですが、最後の仕事は場所をK市から福岡天神に移して(出張?)、64回生浪人組2人と面談をします。15時から理系Iくん、16時から文系Sくん、と時間差で2人。

 面談というのは世間話、ではなくて慶應大学の小論文についてのお話。お二人とも勿論第一志望は国立なのですが、私立受験も行うわけで、慶應の小論文をどう対策すれば良いのかというところで迷われる。という訳で、Iくん経済学部、Sくん法学部の過去問を1年分解いてもらい、それを私が添削した上で、その答案と注意点をまとめたお手紙(B4プリント1枚)とを準備して、それに基づいたマンツーマンのお話を1時間ずつ、という運び。
 Iくんとはチェーンの喫茶店で1時間のお話、その後、Sくんとの待ち合わせ場所に二人で向かってそこで別れ、今度はSくんとホテル「N」の喫茶で1時間のお話。小論文それ自体については、考え方の留意点(内容)や書き方・表現における注意(形式)やについて割と汎用性が高くなるように説明して、センター試験後に実際に解いて添削して面談してということをするその日程についての相談も。

 お二人とも真面目に浪人生をしているようで何より、特にK塾の文系浪人組はドロップアウトオフコースしていないかが心配だったのですが、まぁ元副担任に小論文の添削でもお願いしようか、なんて気持ちになれる人は大丈夫なわけでして。予備校は方法論・技術論の「型」に聴講生を落とし込んでナンボだから、高3時に自分なりの書き方の「型」を確立してしまった浪人生、要するにF高みたいな進学校出身の聴講生は大変な思いをするんです。講師にとってはその「型」が先ずは洗い流すべき「癖」になります(「賢い」ではなく「賢しい」と見なさなくてはならない)から、進学校出身の生徒の答案は最初徹底的に駄目だしを食らいます。
 私「で、最初に現代文の講師に対してF高文系は反発心を抱く」
 S「それ、めっちゃ分かります!」
 私「んでもって、その反発心を理由に、実際はサボりたいという甘えの方が強いんだけど、現代文の講義に出なくなる」
 S「あ~、居ます居ます」
 私「たら、蟻の穴だから、どんどん堤防は決壊していく。講義の切り癖ができたら浪人生としてはもうオシマイ、という流れ」
 S「あ~、それ、卒業して予備校に入る前に言って欲しかったってF校生、絶対いっぱい居ます」
 私「言ったってどうにかなるもんじゃないでしょ。『きみら、ズタボロに駄目だし食らうけれどそれは浪人したのが悪いんだから甘んじて受け容れて置かれた場所で咲きなさい』って、3月の終わりに言われたってねぇ」
 S「いや、でも、3月に浪人生激励会やって欲しかったです」

 Sくんと二人でホテル喫茶を出たら、ロビーにサンタクロースが居ました。宿泊客と握手・撮影をして雰囲気を盛り上げています。公認サンタなのか、ってくらい見た目といい笑い方(フォッフォッフォッ)といい「っぽい」。Sくんに促されるまま、3人で写真(スマホ)をパチリ。
 後でSくんに写真を送ってもらったら、Sくんナチュラルスマイル、池ノ都完全無表情、いや~若い子って撮られ慣れてるのね、と。こんなにクリスマスっぽいことをしたのは10年ぶりじゃきかない程度には久しぶりなんじゃないでしょうか。

 タワーレコード戸川純ちゃんの新作アルバムと、SMAPのベストアルバムとを購入して西鉄の急行に乗ります。先日は満席でフラれてしまった二日市「月空」に、今日は事前の電話で空席確認をしてから入店しました。独酌読書のカウンター、18時入店から20時退店までの2時間、私以外だ~れも来なかったのにビックリ。この人気店でこんなの初めてでやっぱり今日は特別な日なんですねぇ、とマスターに言うのは失礼なので自重。失礼な上に、マスター(63回生Mくんパパ)に「先生はイブにお独りなんですね」って言わせてしまう雰囲気になっちゃいますもんね(私、Mくんの元担任です)。
 帰宅後、即就寝。明日から、5泊6日の上京旅行、道中遊んで下さる皆々様、どうぞ宜しくお願いいたします。