やっと忘れた歌が もう一度はやる

 上京中は精神年齢が大学生還りするんですが(別に普段の仕事が大人の精神年齢で営まれているという自信もありゃしませんが)、今朝ホテルを出るときの鞄に入っているのがCD(絵恋ちゃんと楽器)、3DSDQ11)、野矢茂樹先生の本の3つだけで、いちばんの気がかりが「男く祭」Tシャツでアイドル(絵恋ちゃん)イベントに行くことへの母校(勤務先)に対する若干の罪悪感、っていうのはもうマジで64回生(大学2年生)レベルなんじゃないかと思う、そんな朝。

 そんな朝で始まった今日の一日は、午前中は科博「深海展」、午後以降はオツカル様とデートという濃密なスケジュール。
 5時起床、大浴場湯浴み、お気に入りのネカフェで書き物。8時半にネカフェを出て山手線で池袋→上野、科博「深海2017」を見学(9時開館と同時にチケット売り場に並んだら、既に100人以上の入場待ちでした(入場まで15分程度並びました)。

 「深海」展。妖怪に通じているからという訳でもないでしょうが、私は小さな頃から深海魚が好きで(図鑑眺めて喜ぶ程度ですが)、一押しは「ボウエンギョ」という人間。発光生物や巨大生物やをずらり展示という煽りには反応しない訳に行かず、写メを撮るのも忘れて(←科博はフラッシュさえ焚かなければ撮影OKなんです)グロテスク万華鏡に魅入る90分弱でした。そして、相も変わらず自然科学に興味がない人間なもので、生物展示で時間を使い過ぎて後半の深海と震災との関係を自然科学するコーナーはほぼスルーというバランスの悪さ。ミュージアムショップではポストカードがあったら買おうと思っていましたが、流石に欠損だらけの深海魚標本では絵にならないらしく特別展にしては珍しくもポストカードが作られていませんでした。
 土曜日ということもあり来場客鮨詰め、の中NHKの取材まで入っており、近くでインタビューを受けている小学生と思しき少年が「ダイオウイカが大きくて凄いと思いました」と答えているんですけれども多分自分がインタビューされても同じようなことしか言えないと思います。大学生どころか小学生還りをしているらしい。

 時間ぎりぎりまで科博で粘って、JRで上野から大久保。大久保駅南口近くのカレー屋(屋号失念)でオツカル様と待ち合わせ……だったのですが、店内9席の人気店は開店前から行列が10人超。開店と同時に入店できなかった我々に店主の女性が「一人で経営しておりますもので、1時間待ちをお願いしたく」と言ったのを潮に退散。口は完全にカレーになっていたのですが、結局新宿まで歩いて昼食は札幌ラーメン「えびそば一幻」に。店内は芸能人のサインがずらりの人気店らしく、確かに「エビ!」の味がガツンと迫ってくるスープは(ラーメンのスープは絶対に飲まない私が)久々に数口味わってしまった上質さ。でも、やっぱりカレーが食べたかったなぁ(今回の旅行の唯一の心残りはここだな)。
 入店から10分ほどは店内の椅子で座って待っていたのですが、私たち2人のど真ん前のカウンターに座っているカップル、の女性の方がパンツを下げ過ぎたファッションらしく尻たぶの割れ目がはっきりパンツから飛び出していたのに吹き出しそうになる。囁いても聞こえる距離なので、携帯で「幾らなんでも人前でケツの割れ目まで見せる女ってどうよ」とオツカル様に示す。

 ラーメンの後は恒例のカラオケ。今回は新宿西口の「カラ鉄」で2時間、曲目リストは以下の通りでした。
 オ①岡崎体育「感情のピクセル」(2017年)
 池①フジファブリック「カンヌの休日 feat.山田孝之」(2017年)
 オ②Date of Birth「you are my secret」(1992年)
 池②成田賢withこおろぎ'73「誰がために」(1979年)
 オ③清竜人「雨」(2012年)
 池③和田アキ子「今あなたにうたいたい 和田アキ子に捧げる歌」(1988年)
 オ④EE JUMP「おっととっと夏だぜ!」(2001年)
 池④中森明菜「DESIRE-情熱-」(1986年)
 オ⑤女王蜂「デスコ」(2011年)
 池⑤KIRINJI「The Great Journey feat.RHYMESTER」(2016年)
 オ⑥スチャダラパーサマージャム'95」(1995年)
 池⑥YAPOOS「ヒステリヤ」(1991年)
 オ⑦後藤真希「愛のバカやろう」(2001年)
 池⑦松任谷由実「命の花」(1995年)
 オ⑧横山輝一「Lovin' You」(1993年)
 池⑧KANA-BOON「フルドライブ」(2014年)
 オ⑨ASIAN KUNG-FU GENERATION「ループ&ループ」(2004年)
 池⑨おおたか静流「水の恋唄」(1995年)
 オ⑩MULTI MAX「WINDY ROAD」(1991年)
 池⑩RHYMESTER「付和Ride On」(2010年)
 オ⑪THE BOOM「風になりたい」(1995年)
 池⑪サザンオールスターズ「01 MESSENGER~電子狂の詩~」(1997年)
 オ⑫稲垣潤一「日暮山」(1982年)
 池⑫中島みゆき「NIGHT WING」(2014年)
 平均をとったらオツカル様が1999.5年で私が2000.1年、私の方が新しい方寄りの曲目というのは、恐らく最初で最後なんじゃないかな。オツカル様が初めて歌ったアーティストは②⑥⑪、私は④⑤⑨と3曲ずつで少なめ。あんまり「予習」をしてきてない。というか、オツカル様は④⑤⑦⑧⑫、私は②⑥⑦⑧を一度歌ったことがあり、即ち「同日に同一アーティストを2曲歌わない、過去に一度歌った曲は歌わない」という暗黙のルールをかなり大きく逸脱しており、次回に宿題を残す選曲に終わった回になってしまっっています(というか、暗黙のルールがもうそろそろ厳しくなる程度には二人でカラオケに行き倒してます)。一応言い訳すると、③と⑦とはそれぞれ平尾昌晃・野際陽子の追悼ですし、⑥はこないだ絵恋ちゃんがライブでカバーしたのを意識して選びました。

 文具店「世界堂」で和紙の折り紙を大量購入してこれは母君へのお土産、その後は小田急本厚木駅へ移動。1時間弱の電車内では「DQ11」をプレイ。
 本日、本厚木は「鮎まつり」という地元イベントが盛況、町中が芋洗い状態で交通整理の警察官も大挙です。駅前がスクランブル交差点という段階でK市よりは遥かに都会だということは知れますが、果たして都会の祭り(夜には花火大会も)は我々が想像していたものなんかよりずっと大規模なもののようで。センターステージがある公園まで人ごみに合わせて進んでいく道すがら、にあるあらゆる飲食店が店頭で推しメニューと酒とを売っています。因みに本日の厚木は酷暑炎熱、私もオツカル様もビールに手を出したい欲求と戦いながらの徒歩10分です。
 センターステージでは「地下アイドル」イベント。ですが絵恋ちゃんの出番が始まる16時30分の1時間ほど前に到着した我々は、まず公園内に犇めいている出店を覗いてみようぜということになり。オツカル様、特大のクレープをもりもり食べてますけど、さっきのラーメン店で私が大盛を注文したのを指して「結構年食ってる癖に信じられない」と仰ってましたよね?
 結局、太陽業火に敗けて2人ともビールに手を出し(ジュースという選択肢は浮かびもしませんでした)、厚木名物のシロコロ・ホルモン(のパチモンみたいなの)をつまみに絵恋ちゃん待ち。ホルモンの下に敷かれていたキャベツの千切りは可食部か否かで野菜嫌いのオツカル様と論争するのもいつもの流れ。

 さて、書き忘れていましたが本日のオツカル様は絵恋ちゃんTシャツ(私は「男く祭」Tシャツ)。でもって、同じTシャツを着た「えれにすと」さんたちが続々と会場入りし、当然互いが顔見知りである彼らは集まって挨拶や作戦会議を。
 作戦会議……というのは、ヲタ芸振り付けで盛り上がりたい「えれにすと」さんたちなのに、今回のセンターステージはまさかのパイプ椅子座り席。しかも、ステージ前方2~3メートルのエリアは観客立ち入り禁止ということになっているのです(そらそうですね、市民の憩いのお祭りですから)。そこで、「えれにすと」さんたちはステージ下手側の最前(言ってしまえば、客席エリアの外)に集まって、そこから皆でコールをかけようという算段に落ち着きました。この一体感というか協力体制というかは、他意なく(←というのを強調するのが「他意」っぽいですが)凄いと感心させられます。
 因みに、今回の「地下アイドル」ライブは絵恋ちゃんを含めて4組(絵恋ちゃんは2組目)で、それぞれのアイドル毎にファンがいるので、最前下手のヲタエリアは4集団が交代で互いに譲り合う形で使うそう(やっぱり凄いなぁ)。

 4組の「地下アイドル」ファンはそれぞれのアイドルのコンセプトに応じたヲタ芸を見せるのですが、その内の1組のヲタ芸は集団の喧嘩かと見まごうばかりの走り方ぶつかり方暴れ方(モッシュ・ダイブって言うんでしたっけ?)をするもので、ピンクのシャツを着たスタッフが大勢で制止するという光景を目の前で見ることができました。スタッフさん、最後まで笑顔を崩さなかったけれど、体をはって輩(やから)たちの暴動を止めにかかってて大変そうでした……うん、あれは子どもも近くにいる町のお祭りには有るまじきの危険行為だったと思う。私「こんな暴力的なの?」 オ「う~ん、アーティストによってはそういうこともある」 私「祭りの主催者の方も、流石にこれは想定外だったろうねぇ。来年は、地下アイドル呼ばれないかもね」

 絵恋ちゃんのステージ、「えれにすと」さんたちの振る舞いは至って上品。暴れてストレス発散というよりは、アーティストと「にすと」さんたちとが協力して笑いの空間を作り上げるという方向に走ってますもんね。絵恋ちゃん、登場した開口一番が「みなさん初めまして、地下アイドルです!」ですから。自分のことというよりも登壇するアーティストのカテゴリ・コンセプトを知らない厚木市民を前に何を喋れば良いかというのを考えつくしていていっそ感動的です。そして、ほぼ冒頭に持ってきた「気さくが世を斬る」の解りやすさは初体験の厚木市民をも楽しませていたようで、パイプ椅子のお姉さんおじさんおばさんがニコニコしながら「ヘイヘイホー!」って言ってる姿に感心しきり(勿論、どこで掛け声をかけるのかは、下手最前の「えれにすと」さんたちがお手本を見せてくれるんです)。終盤「結婚しないとナイト」で「えれにすと」さんたちが「ゼクシィ」を振りたくるのも、それまでの雰囲気で「そういうものだ」というのが客席に伝わってたからそんなに違和感を持たれなかったんじゃないかなぁと推察(……いや、流石に唖然って人が多かったかな)。途中、「鮎まつりなのに鮎を売ってないよね? え、売ってるの? じゃあ買ってきて」という自由奔放なMCで、本当に「えれにすと」さんに現金を渡した絵恋ちゃん、ステージ終了後に届いた品物が鮎ではなくて鰻だったところまで含めて絵恋ちゃんなのでした。
 ステージ後の物販では、私もオツカル様に倣ってツーショットチェキを撮ってもらいました。1対1でアイドルとお話するという1分間、私は完全におキョドリ地蔵様だったんですけれども、10月の生誕祭ライブを観に行きますということだけはお伝え出来ました。チェキには「先生、ありがとう」と書いて戴き。

 新宿へ戻る電車内でも「DQ11」。すれ違い通信のヨッチ族がどんどん増えていきます。やっぱり都会だ!
 さて、メガロポリス新宿では、我々2人にがっ様・北白川くんの2人を加え、TQC18期4人で中華ディナー。新宿西口「天府舫」は、現地の人が取り仕切る四川料理店で方向性は池袋「知音食堂」方面。その店で「辛辛コース」なんてのを頼もうというんだからある程度以上の覚悟はしているつもりでしたが、最初の「棒棒鶏」が我々の知っているゴマの色ではない真っ赤なスープに浸されて出てきた時点で既に4人とも白旗を挙げてました。実際、それ以降出てくる料理出てくる料理は全て真っ赤な唐辛子か黒緑系の山椒かに隠れた食材を箸で掘り出して食べるようなやつばっかりで、挙げてる白旗がいつの間にか赤く染まるんじゃないかというくらい体から汗その他何らかの汁が出まくってる気がする。実際、私のビールは際限なく進むし、オツカル様は先にギブアップでデザートの杏仁豆腐を途中で持って来て貰って舌休めをするし、と4人掛けテーブルは地獄絵図。
 2次会は「日比谷バー」、ここは8月誕生日の私が持ってる会員カードでドリンクが半額になるという理由で選びました。で、飲み直しながら舌のリカバリーを図って失敗、何を飲んでもさっきの料理のインパクトを消し去ることはできず(私はアイリッシュウィスキーを3杯)。
 4人の話題は、専ら北白川くんの結婚生活について。先ごろお生まれになったお子様のお名前・お顔(当然携帯の待ち受け)、奥様が経営なさっておられるネイルサロンのお話……北「だから、うちの嫁はネイルサロンなんてやってないってば」 オ「いやいやいやいや、あの顔・雰囲気で」 私「ネイルサロンを開いてないなんてあり得ない。人は見た目が9割なんやで?」

 明日のトイレを恐れつつ、取り敢えずはホテルで健康睡眠。