期待すれば氣付いてしまふ 模範だらけ 模倣だらけ

 昨夜、58回生Mくんから何年かぶりに電話があり、「ら抜き言葉の見分け方」を訪ねられました。口頭でお答えした上で、今朝ショートメールで補足連打。例えば「喋れる」がら抜き言葉なのかどうかというのは、時々大人でも迷うみたいですね。記憶が正しかったらMくんは商社社会人、メールだかプレゼンだかで困ったりしたのでしょうか。

 朝の職員室で、昨日F校会場で行われた某塾の模試(F中・高入試の所謂「冠模試」)の問題を拝見しました。中学の方は、第1問(リスニング若しくは画像・文章をふまえた200字作文)の問題は200字作文を選択しており出典がいしいひさいちののちゃん』。評論問題の出典は福田恆存でしたが、ご丁寧に本文が【甲】・【乙】2つの文章に分かれてその相互の関係を問うという形式が採られていました。
 最新のF中入試は評論文で野矢茂樹『哲学な日々』が採られ、本文が【甲】・【乙】の2つに分かれていました。そして、同時期にF中1年生を対象に行われた中1確認テストの国語評論は私が福田恆存『私の幸福論』を使って出題しています。学校内の問題やらプリントやらは全部ダダ漏れしてますでしょうから、色んなものを総合して模試を作られ(受け身? 尊敬?)ているということなのでしょう。
 F校国語科だって、東大やら京大やらを意識して校内模試(特に第3・4回の現代文)を作っているんですから(「えっ、あれで!?」とか言わない!)。

 授業は4限に高3の東大漢文、これは昼休み・5限で添削をして帰りに返却。高2学年では、一昨日の日記に書いた情報秘す系のイベント(某試験受検)が夕方17時まで掛かって得難い経験。

 夜は「もりき」にて独酌。