悦子の「悦」は悦楽の「悦」です

 太田基之『高梨さん 世話を焼く』読了、★★★★★。快調(だけれど、最終回?)。

 高2担任団に今年度からお出での、英語科新任先生(女性)。初めての職員日直も分からないことだらけ。18時下校の放送の仕方。
 数学「チャイムの後、下校完了時刻になったので、戸締まり消灯の上」
 国語「荷物をまとめて実家に帰って下さい、って言ってみません?」
 英語「え~、そんなこと言うんですか~?」
 化学「誰が言うかっ、そんなこと!」

 5時入り。授業は63回生高2現代文(たたたたた楽し~)が2コマ、64回生高1A(外部進学組で、内進のB~E組とは別教材)の漢文が1コマ。後者高1Aとは完全なるはじめましてですので自己紹介と漢文オリエンテーション。いや~、F校にいらしたばかりってことで流石に雰囲気が堅いですよね。まぁ、去年の63回生高1Aの授業も同じようなもんでしたけれども。緊張感、何週間保つことやら。去年の高1Aは、初回の授業の次の日に廊下ですれ違った女子からクスクス笑われたからね。「(クスクス)歩いてる……」 そら歩きもするわ!

 2年A組、コーラス大会に向けて動き出す。牽引のコーラス委員・指揮・伴奏のメンバー、そしてコーラス曲も決まり楽譜が手に入り……ここで、音取り用の音源があったらいいなぁ、と。誰かに作ってもらえたら、全体練習の時にもパート別練習の時にも個人練習の時にも使えるように、44枚CDに焼きますんで。無謀にも44人少人数男クラの分際で、4パートに別れて歌うとかいうことをやったもんだから、「高音1」「高音2」「中音」「低音」それぞれの音取り音源と、「伴奏」「全音+伴奏」、都合6種類の音源を、楽譜から起こして(PC駆使して)作ってくれる人がいないかな~、候補はいるんだけどな~、というその候補の生徒を暗がりに呼び出し。
 教員「××くん、あのですね」
 ××「はい」
 教員「私は部活委員会八面六臂のあなたに自宅の学習は確保できているか過労で勉強が出来ないなど本末転倒に陥る勿れっつーかようは勉強だろ勉強しろ勉強勉強勉強と言い続けてきておりまして」
 ××「はい」
 教員「そこでその私が同じ口でこういうことを言うのはどうかとは思うんですけれども、でも私はコーラス大会、勝って欲しいと思ってるんですよ」
 ××「……いいですよ」
 教員「……すみません」
 上記6種類の音源、それをコーラス大会2曲、15時間のお仕事だそうです。

 生徒が頑張るなら、担任もバックアップしなければ! 再び職員室にて、高2担任団。
 数学(C組担任)「英女先生も、B組生徒と一緒に壇上で歌われたらいいですよ」
 英女(B組副担)「え~、私音痴だからいいです~」
 数学(C組担任)「いや、生徒の方が巧いくらいの方が、みんな喜びますよ」
 国語(A組担任)「数学先生、悪い顔してますよ。そっからB組失敗しろ~、って」
 数学(C組担任)「えええっ!? そんな筈ないじゃないですかっ!」
 英女(B組副担)「え~、そうなんですか~? 誰を信じていいのか分からない……」
 国語(A組担任)「けけけけけ、共倒れろ~」
 英男(C組副担)「お前、最悪やな」