武器について

 5時入りで授業準備・担任業務・時間割。本日の授業は、今年高2(63回生)現代文と別に担当する高1(64回生)の漢文。彼らが中1の時に週2回の古文を担当しているので、3年ぶりの再会ということになります。顔と声が3年分だけ変わってますね、変わり方は色々ですけど。

 「せんせ~、おしっこ~」「先生はおしっこじゃありません!」を、応用。
 帰りのA組教室掃除を担当班と一緒にやった後、ゴミ集積場にゴミ袋を捨てに行く担当者を決めるジャンケンで「お前ら全員で事前に仕組んでただろ」というような独り負けをかまし、でかいゴミ袋を提げて歩く廊下で、全く同じ境遇のC組某生徒と鉢合わせ。
 生徒「せんせ~、ついでに」
 教師「持って行ってくれるのっ!?」
 生徒「いやあの」
 教師「まじで嬉しいっ! ありがと~」
 ヤジ「××くん、やさし~」
 早押しクイズで鍛えた反射神経を舐めてもらっちゃ困るぜ。

 黒川創『日高六郎・95歳のポルトレ』読了、★★★★★。
 95歳貴色への孫世代聞き書き。鶴見俊輔といいこの人といい、「今・ここ」を異境と観ずる立場で考え、それを行動に移して来た人の迫力、聞き書きからですらびしびしと伝わってくる(思弁に留まらず実践に生きた人達だから、細かい事象の記憶力もとんでもないんですね。身体が覚えてるんだろうなぁ)。日高氏の著作を私は『戦後思想を考える』しか読んだことがない(素晴らしい本だった)のですが、他の本も(取りあえず充実のF校図書館にあるもの位は)読んでみよう。警察国家になりつつある日本という日高氏の指摘で、『無為について』で警察を嘆じた上田三四二を思い出しました。