バカも卑怯もまるだしで

 林達夫の説得の言語・命令の言語はやっぱり面白い。丁度本文録音をしてくれた演劇部員がアジテーション口調で読んでくれたのも雰囲気に合っててかなり良かった(そういう本文の向こうに見える雰囲気を直観して朗読したんなら流石の才だと思う)。難この上なしって文章だから、いかな進学校とはいえ何を言ってんのかさっぱりなり、って生徒も多いかも知れませんけれども、まぁこの文章はオーロラなんだ(綺麗で何か素晴らしいものだということは見れば直観できるけれども意味は理解できないという、卒業生55回生某氏が国語科恩師先生の高3現代文授業解説を指して述べた卓抜過ぎる比喩)、と思っていただければ。

 コーラス練習は、第一グラウンド横の憩いの森にて。電池で動く(今なかなか無いんですよね)カセットデッキで伴奏音源を流しながら、外なんで誰に遠慮することなく「きみ歌えよ」。
 で、10人程度の高音1パート練習において、私ついつい要らん小ネタを挟みながらやるもんだから、お前が言うかの福山物真似パートリーダーから常に不真面目を叱られ続けるという設定になっておりまして。でそのパトリ、谷川俊太郎「きみ歌えよ」の歌詞を引用しながら、ずっと私に「先生はねぇ、丸出しなんですよ! 丸出し!」って怒ってるんですけど、私何も丸出してませんからね。

 飯間浩明『辞書を編む』読了、★★★★★。いやこれは素晴らしい本。老婆心ながら、クイズを作る人なら絶対に読むべきだと思う。東西南北と右左の関係は、F中の入試問題(かつて存在した200字作文)で問われたことがありますね。
 弓きいろ『図書館戦争(11)』読了、★★★★。