跳ねた跳ねた 僕は跳ねた 小学生みたいに

 半ドン4限授業は、高1A組の漢文(そろそろ、壇上の人間が尊敬する能わずという雰囲気が広がりつつあるかな)、高2の小浜センター2コマ。本日のメインイベントはその後、午後に行われる「備品移動」です。

 備品移動とは、明日F校高校棟にて行われる「男く祭」(文化祭)の準備のため、バザーや展示会場として使われる教室の机・椅子・教卓その他を別教室や非使用スペースに運び込む前日作業。高校生全員で行う非日常イベントです(これが毎日繰り返されるというのが押井守が髙橋留美子を激怒させたと言われている例の映画ね)。
 私も、自分が担当する高2A組の生徒の監督ということで机・椅子移動の教室に行きはしたんですけれども……。この備品移動、進行上の都合で、全2時間の行程の内、実に1時間45分は教室内待機時間。監督生徒も、椅子だけ15脚残った教室の中で暇を持て余してるんですよ。で、何して遊ぶのかなぁ、と思っていたらベタですが椅子取りゲーム。それならということで担任は職員室に走りCDデッキを持ってきて、サカナクション山下達郎にゴールデンボンバーに、とCDをかけながら椅子取りゲームにご協力。いや~、盛り上がった。

 椅子取りゲームも一段落、さて次にどんな遊びを始めるかと思いつつCDデッキを職員室に戻し、再びA組待機教室に向かった廊下で遠くから聞こえてきた掛け声に、担任腰が砕ける。
 「「「「「「AV女優バスケット!」」」」」」
 フルーツバスケット、15人なら例えば5人ずつ3種類の果物グループ(いちご・りんご・バナナ)に分かれ、14脚車座内向きに並べた椅子に座った14人、真ん中に立った1人。真ん中の人が「いちご!」と叫んだらイチゴ5人が席を立ち、真ん中1人を合わせた6人で5つの席を奪い合う(立った人が元の席に座るのは不可)。但し真ん中の人が「フルーツバスケット!」と叫んだら全員が立ち上がってシャッフルする。
 の、AV女優版。3人の女優(新しすぎて私には分からない)を15人で分け合い、全員で「「「「「「AV女優バスケット!」」」」」」と叫んだ後で真ん中1人が女優の名前を叫ぶというやり方。私、隣教室に逃げ込みましたがこの掛け声がどこまでも追っかけてくるんですよ。何がムカつくってね、上記「フルーツバスケット」全員わやくちゃ相当の掛け声がそこだけベテラン「加藤鷹」だっつーのがね、結構上手いこと考えてるじゃないか、と。「「「「「「AV女優バスケット!」」」」」」 「加藤鷹!」 「「「「「「わー、キャー」」」」」」
 続いて始まった「AVジャンルバスケット」辺りから、続々観客が増えてきて。中には高2の女子も大勢、声出して爆笑してます。因みにジャンル3つは「家庭教師」「痴女」「悪徳マッサージ」で、全員が席を立つのは「介護」だって。ルール考案先導生徒、お前生徒会長に立候補しとるやんけ、と。

 コーラス命C組先生にバレたら命(タマ)取られるんじゃないかのサカナクションライブ、電車移動で福岡市、ドーム横のZeppにて。生徒10人くらいは最前列で縦揺れ拳突き上げタオル回しまくりの(いや、知りませんけど)参加型なんでしょうけれども、私は「群れの境界から」、要するに会場一番後ろの壁にもたれかかって(背が高いのでどこに立っても舞台は良く見えます)ゆったりと鑑賞……と、思ってたんですけれども、バンドの勢いがすぐ分かるのがこの最後列。前回(一年前)同じ会場で壁にもたれて鑑賞した時は、観客集団最後列が私から3メートル以上は離れていました。ところが今日は、混み具合は去年と同じなのに、私のすぐ目の前、20センチくらいのところまで近づいて来てるんですね。要するにパンク状態。同じ会場で8年前に吉井和哉を観た時と同じ入りです。
 最新作『サカナクション』収録曲を中心に、ダンサブルというよりは神おろしパフォーマンス。この路線の美学を貫いたらそら宗教がかるよね、という印象。曲が好きなんで、それを聴きながら、私の視線は専ら観客の動向にばかり向いています。いや~、楽しかった。終演後会場を出るとき、40代(と思われます)で激太ったハゲ散らかしたみたいなオッサンが「いや~、今日のライブは『aoi』以外はCD超えたね」とか訳知り顔で言ってたのが滅茶苦茶面白かった(本当に訳知りなんだとしたらもっと面白いんですけど)。

 終演後、汗ぐっちょり状態のお生徒さんたち6人と合流し(誘って下さってありがとうございます!)、「サイゼリア」で御飯奢ってから真夜中電車で帰宅。K市在住生徒をタクシーで家まで送り、迂回帰宅時には0時を超えていました。明日は6時前には学校に入りたいので、即就寝。