４時起床。文化祭初日Ｆ校会場の日の出勤着は（決まりはどうなのかは知りませんが）ラフな普段着の先生が多いのですが、私は体験授業があるのでネクタイジャケット。５時半のコンビニでキャベジンを買って職員室に持っていったのは、お酒ではなくて単純に胃の腑の限界までものを食わされる日だと分かっているから。職員室では、主に体験授業の資料準備と喋る内容と板書内容の確認。合同講義室は通常教室よりも黒板が大きいので文字がたくさん書ける計算をしていたのですが、大教室で後方に座る「生徒」に字が見えるようにするためには字を大きく書かないといけないと思い直し、考えていた板書量を８割にカットしました。
８時30分職員朝礼、８時40分教室前廊下で点呼。７時前から屋内教室、屋外テントでバザーの準備をやっているお子たちが点呼放送を聞き逃すなど容易に考えられるので、来なんだらこっちから行くぞ、の体で会場ぐるりで「全員」の出席を確認。９時、駐車場スペースにくみ上げられた中央ステージで高３司会者主導でオープニングが告げられた後、２時間かけて校舎・外会場テントをぐるりして、バザー商品「試作」を請われるままに買いまくり味見しまくり（キャベジンはこのために要るのですね）。
旧音楽室では９時から昼過ぎまで学生バンドが演奏ですが、高３主体で高２バンドは出られて２組、それも客の少ない９時～９時30分。私はその30分だけ観に行きました。自分のクラスの生徒２人を中心に鑑賞、もちろん「群れの境界から」、一番後ろの壁にもたれてです。２組ともかっこよかった。人気のバンドって、固定客もついてたりするんですね。私も、学生時代に何か楽器をやってみれば良かったと、多分これは生涯の後悔。
さて、自惚れのなせる120部準備の資料が「まさか」の客入りで結局足りなくなった合同講義室「体験授業」は、結局立ち見も合わせたら200人超の「生徒」が集まったんじゃないでしょうか。開始前に卒業生（56回生）が３人入り口に来たのを直感で断ったのは、入ろうと思って入れなかった外部参加の「生徒」が何人もいたことを思えば、３人分の「正解」でした。授業の内容は、いつもながら頭真っ白で全然覚えてません。が、終了後、毎年参加の女性とはご挨拶ができましたし、何人かの保護者（卒業生氏のお母様）ともお話ができました。
まさかの客入りは、やはり題材に生徒短歌を選んだことが理由でしょうか。「指先に打鍵の重さ兆しつつショパンの『革命』弾くとき迫る」の傑作、ネットバカが「革命とは不敬な！」と叫んだとか言われるこの歌は、前年に「アオスジアゲハ」の歌で入選した作者（当時中３）が、歌会始で皇后に「趣味のピアノは一生お続けなさい」との言葉を戴いたことに感激して作ったもの、納得の二年連続入選です（最年少かつ二年連続が大きな話題になったこの「指先に～」歌が、Ｆ校からの入選・佳作５首の中の最高の歌だと思っています）。
私がバザー顧問（っつっても、全て生徒主導の学園祭なので「顧問」は名目だけですが）だった３店舗。何か変わった店が多くて（中３の卒論指導とか、文化祭のバザー顧問とか、職員全員で少しずつ生徒を分け持つ仕事、私の所にはちょっと変わった趣向の人・企画が回ってくることが多いような気がする。気がするだけでしょうか）、①Ｆ高文化祭史上初のラーメン屋、②アロマ調合体験、③つぶつぶアイスとポップコーン。
③は店員の顔面偏差値と社交性が炸裂して構内立ち売り大盛況で全店舗売り上げ１位、②は私正直厳しいと思っていたら女性客にウケが良くてお見事（店内で売ってたボールケーキが地味に美味しかった）。いちばん面白かったのは①で、スープ良し、具材良し、改良点は麺（本格的製麺所より取り寄せ）の湯で加減（店舗割り当ての火力の都合）のみという、史上初にしては頑張ったこのお店の成功は、途中客として訪れた高１生徒が「すみませーん、お冷ありますかー？」と聞いたこの一言に集約されますね。店長は唖然としてましたけれど、それだけ本物っぽかったってことですよ。
さてさて、午後14時に終了、客追い出しの後は、昨日の備品移動のまさに逆をするのですが、これは昨日のノウハウをみんな覚えているので（本部で指示を出す人たちは知りませんが）下働く生徒や一般教員は楽チンの一言。気持ちよく解散（翌２日目市民会館会場に関する準備作業がある人たちはここからが修羅場）の後は、私ものんびりどっかで独酌でも……と思ってたら、まさかの中学部からのお誘い、体育某「歓迎遠足の慰労会があるんだけど、来ない？」 国語私「僕、歓迎遠足無関係の高校２年Ａ組担任ですけど」 体育某「時間割係やから中学の仕事もしとるやろ」
行きましたよ行きました。１軒目焼き鳥屋（お話聞き役）、２軒目洋風居酒屋に至っては突発的に幹事（店押さえと移動案内）やっちゃってね。流石に明日の市民会館の仕事（壇上でコーラスもしますよ）があるので、二次会30分くらいで先に失礼しましたが。
