それがゴッチャになりまして わてほんまによう云わんわ

 一日中学校で新学期の準備。教室は(掲示し忘れていたカレンダーを掛けて)整った、課題テストの問題は作って印刷した、一週間分の授業準備も終わった。授業準備……去年は高1古文・高3漢文を担当して1年間お休みだった現代文ですが、今週からついに現代文の授業ができるというこの喜び(今年は、高2現代文と高1漢文とを担当します)。最初は教科書ガン無視して高2相手に絶対やりたい文章2連発(鈴木忠志と梨木香歩)、準備から楽しい。高校図書委員会から頼まれてた図書推薦文も書かなきゃいけません。今年は絶対に桐生悠々『畜生道の地球』を推薦したいんですが、単独じゃ絶対に分からないから何か別の本と合わせたいなぁ、と思っていたところ、授業準備の梨木香歩で閃いた。悠々俳句「蟋蟀は嵐の縁に鳴きやまず」と梨木随想題「群れの境界から」を並べたら分かる人には即座に分かるよね。

 4月末の「男く祭」で、F高学園祭初のラーメン店を出店するうちのクラスの生徒がつけた店名「きちくラーメン」に、職員室某所より待ったがかかりました。個人的には別にいーじゃんですが、まぁそうなるわな、って納得もできますから電話。
 担任「きくちラーメン……じゃないきちくラーメン、却下ね」
 生徒「え~、まじで……もう看板も作っとるのに……」
 担任「問答無用。まだ日があるから頑張って。パンフの店名と看板とね」
 商品名とか張り紙レベルなら許してやろ。

 さぁ、明日はいよいよ生徒登校初日。担任お前かよ~、みたいな反応は覚悟しつつ、でも楽しみなんだこれが。見ててごらんなさいよ、緊張と興奮で相当早く目が覚めるから。
 とりあえず明日からの「日常性の維持」は、今晩の夕食から助走をつける。要するに「もりき」で湯豆腐ってことですけど。