終わりのない長い道に

 文化祭間近、クラスではコーラス練習、職員室前の大鏡フロアではダンスレッスン、各部署(P=プロジェクト)担当の生徒は走り回って、映画製作班は23時過ぎまで学校に残って警備員さんに怒られて……。小学校の遠足みたいに前日が一番楽しいとかいうような甘っちょろいもんじゃないですからね、生徒全員が仕事をしなくちゃいけませんから、当日幕の開くその瞬間まで鬼気迫る勢いで仕事や練習やで身体使ってるんですから。
 定量的なノルマがあるわけでもなく、開始のその瞬間までは自分に出来る範囲のことを全部やって少しでも良いものにする。本番中の記憶なんて、ありありと残ってる生徒って皆無なんじゃないかな。

 講演担当の内田樹先生とのメールの往復。先生の「K市は焼き鳥とラーメンが美味しいんですか。では、ぜひ焼き鳥でビールでお願いします!」というメールの文言に、お書きの文章と実際の為人とが完全に同じでいらっしゃる、とある意味当たり前のことなのですがメチャクチャ感動する。

 明日、授業4コマ半ドンの日常が終わったら、午後の準備(学校会場設営)、日(学校会場)・月(市民会館)の圧倒的非日常です。半ドン授業では、非日常を日常とした兵士デカルトについて、「二重異邦人」の語が輝く杉本秀太郎センター試験を解きます。