僕は座ってギターを弾いてるよ は~ん

 今日は一日添削三昧、って書いても全然ワクワクしないな(あの番組、「ユーミン」三昧はいつかやってくれるんでしょうか)。先ずは東大07年、浅沼圭司『読書について』の添削。グールドやデュシャン等の現代芸術が失効させた近代的芸術分類の再構築、という文章。
 そしたら、先ずは理ⅢA判常連の某氏が答案の隅に「グールドのファンなので、本文に出て嬉しかったです(解答が合ってるかは分かりません)」だって。文化資本っていうのは本当にあるんだねぇ、としみじみ。
 続いて理Ⅰ志望の某氏の問三「ジャンルの曖昧化が進み、絶対的な原理が意義を失った現代においては、新たな区分の個別的集合における原理を見いだし、それを一般化する他ないから」と。本文や問題の内容を知らなくても、書いた人が頭いいってのが分かりますでしょ? 論理構造完璧……なんですけれど、これが芸術(学)の話題という証拠がない。「何について」の具体性を漂白した論理オンリー抽出病、明晰な理系に罹患例です。

 新宿駅の焼身・投身自殺未遂、Twitterに次々と画像が貼られていくのが本当に恐ろしい(事件そのものも来るところまで来た感はありますけど)。学校で日曜自習のA組生徒たちに教えたら、文Ⅲ志望某氏が真っ先に「三島由紀夫……」という感想。まぁ、そうなりますね。ただ続けて「熱い人ですね」ってのは蛇足だった。生徒の蛇足に付き合うなら、担任の私は、昨日の宴会でエンケンの「カレーライス」を歌ったばかりでした。

 夜は、入院中の生徒を見舞ってから帰宅。