時計を止めて PARTY NIGHT PARTY NIGHT

 本日は中3・高1の進路講座で私は教室監督のみの授業なし……という油断で昨日はやらかし過ぎました。8時半ギリギリの学校入り。
 担当教室は56回生の教え子、ロッテ中央研究所のOさん……とご挨拶のすれ違いざま「先生、酒臭っ!」って声がでけぇよ。

 進路講座は1部・2部の入れ替え制で、Oさんの講座は生徒人気が高く、どちらも100人弱の聴講生。人気の高さの理由は彼女の若さか、研究開発という職業への興味か、それとも予告されていたお菓子の試食の魅力か。
 いや、だって、最初に受講者にチョコパイとガムとを配布したんですけど、そしたらあの真面目な高1外進組と、高1に遠慮するはずの中3とが、お菓子見た途端に急に興奮してざわつき始めたんですから。いや~、子どもらしいなぁ、可愛いなぁ、って。A組は、いつも通りのテンションなのでノーコメント。因みに、講演後の「お菓子つかみ取り」はさながら戦場の様相。
 講演中は、私は部屋の隅でず~っとお菓子のゴミ処理や段ボールの解体等、割と有能な下男の働き。何しろ下男ですから、質疑応答で給料を明かしたOさん(3年目)のその額が私(13年目)とほぼ同じだったとしても遠い目をするだけ。
 質疑応答では、「しょっぱい味のグミは作れませんか?」と聞いた高1女子が群を抜いて素晴らしかったですね。常々思ってた通りやっぱり頭が良い。Oさんも、ずっと開発したいと思っているけれどもまだ出来ていないこと、塩を入れるとグミもガムも成形が出来ないこと、を丁寧に説明してくれました。

 さて、半ドンの進路講座の後、昨日の酔いも完全に醒めて「漸く人間に還った気がする」正午から、今度は一日の第2ラウンドが始まります。結論を言えば、12時から半日間飲みっぱなし!
 最初は学校公式の昼食会で、56回生女子3人(日本銀行・東大法科大学院・ロッテ)を含む講師の先生方を、校長・高1担任団(ベテラン英語・ベテラン数学・私)が慰労するというイベント。学校からほど近い懐石の店で、既にこっからビールが出てます。私の対面は47回生の同窓講師で、F校親玉大学で文化人類学を教えておられる(ジャマイカ研究の)Kくんでした。

 12時から2時間かけて昼食会を終えた後、56回生主任の英語先生、私、56回生講師3人、の5人で居酒屋「S」へ移動。こっから延々と飲み会地……じゃない天国のスタート。先ずは56回生Oさんから「池ノ都先生は英語(女性パイセン)といつ結婚するの? 付き合ってるんでしょ?」と顔面を殴られたのがゴングです(あのね、流石にアラサーにでもなったら違うと判りなさいよ、と)。

 「ロッテの社食は美味しい!」「日本銀行は……あ、でも、時々総裁居ます」「黒田が社食に!」「はい、社食に小さいおじさんがいたら総裁」「ロッテの『お口の恋人』ってフレーズを考えたのが中本工事の母親だって知ってる?」「うそっ、全然知らな、あ、いや聞いたことがあったかも」「すいません遅れました~」「……って、Nくん来たんだ、っつか烏龍茶なんだ」「いや、この後佐賀までバイクで運転なんすよ~」「でも、しょっぱいグミって質問は切れ味抜群だったよねぇ」「あれは本当に凄いと思った。私も『おつまみグミ』欲しいもん」「『おつまみグミ』って言うんだ」「そいや池ノ都先生、俺の電話番号変わったって言ってましたっけ?」「Nくんの? 番号って、これ?」「あぁ、これもう変わってます。登録し直して下さ~い」「判った。じゃあ、さっき決まった6日の飲みの連絡はここにすれば良いんだね。っつか、佐賀まで何しに行くの?」「草を愛でに行きます」「草を愛でる」「そういえば、海外の珍しい植物を持って来まくってるやつおったよねぇ」「あぁ、Nくんのも西畠清順的な趣味なの?」「草っていうのは、あ画像出しますねこんな感じ」「うわ、毒々し。何かこうヤンキー系というかシャッターにスプレー系というか」「違いますよ」「何それもう一回って貰える?『バブみ』?」「あ、先生初めてですか。年下に母性を感じる『バブみ』」「そうそう、『バブみ』を感じて『オギャる』」「全く意味が分からん」「僕ら『オギャる』っていうより『汚ギャル』世代だからねぇ」「すいません遅れました~」「おぉ、I、待っとったぞ、取りあえず生中1つ追加~!」「あ、私、『鳳凰美田』で」「って、この店『獺祭』がこんなに安いの? 神か!」「Iくんって九医の何年だったっけ?」「あ、5年です」「ってことは62回生と同じ?」「いやいや先生、流石に62よりは上でしょ」「もつ鍋具材追加お待たせしました~」「多すぎやろ誰や注文したやつ!」「食えますって、というか先ずIくん食え」「こないだ私が海外旅行に行ってたらカウンターの隣の客が急に大麻吸い始めて」「ガンジャ」「ガンジャって何?」「あ、6日の飲み会ってどこで何食べるんですか、ってまぁいいや先生に任せとこ」「後でTも来るって。19時くらい」「19時って、まだ3時間以上あるよね」「ってかさこの店、最初座敷をお願いしたら後の予約があるんで時間制でって言われて、14時から2時間くらいかなって思ったら19時半までって、それ時間制なの?」「土曜の14時から飲んでるってのがおかしいんじゃないの」「でも、ここってK市のおじぃおばぁ昼酒のメッカだから」「将来はこういう店で飲んだくれるじじぃになりたいもんねぇ」「池ノ都先生、結構来るの?」「時に昼から飲んだくれたり」「……してる、かな」
 結局、14時→19時で5時間。英語主任先生のカリスマで県内の56回生が続々(Nくん・Iくん・Tくん・Hさん)現れてどんちゃんどんちゃん、「二次会の場所は池ノ都先生に任せるから」「えっと、もう食えないからバー『S』にしましょう」

 二次会っつーか三次会になるんですけど、バーで飲んでる内にもう一軒だけ行きたくなって、しょっちゅう飲んでるTくんを連行して2人で移動、4次会はタクシー移動の「もりき」に飛び込んで焼き魚で日本酒、とかもう訳の分かんないことになってて、取りあえず店に入りしなに「酔っ払ってま~す」って行ったらマスター、奥様の両方から同時に「「見たら分かる!」」とツッコまれました。
 どうやって帰ったか、覚えてない。良かった最後を「もりき」にしといて。