私は孤高で豪華

 唐沢俊一『僕らを育てた声 小林清志編』読了、★★★★。小林氏は、「昔は良かった」誘導を受け流しつつ(というか今の業界にそんなに興味がないのかな)、それよりもベテラン声優のトリビアルな話を繰り出してインタビュアーを喜ばせるタイプ。例えば山田康雄の増長と臆病とに関しても遠慮無く且つ信愛を込めてサラッと話せるような。
 原研哉『白百』読了、★★★★★。成る程、最終100番目の随想に、前作『白』は観念、本作『白百』は現象、と書かれていました。そして、具体的現象とともに「自白」される筆者の具体的人間像は、9日の日記にも書いた通り、何というか、こう、可愛い(という言葉はあまり使いたくないですが)んです。

 半分仕事ですが、ドラマ『女子的生活』の1話を途中まで。連続ドラマは滅多に観ませんが、ここ2年間は『トットてれび』に『孤独のグルメSeason6』、そしてこの『女子的生活』と割と「漁っている」感覚。
 トランスジェンダー役の志尊淳は綺麗で女子的、ながら骨格が男子丸出しなのが逆にリアル。高校時代を回想するシーンの学ラン姿を見て「こっちの方がよっぽど女子らしいじゃん」と一瞬思ってしまったのは、我ながら単なる先入観なのか隠れた偏見なのか。あと、現実には外見が志尊淳ではないTGが多いでしょうから、その辺りが描かれるのか或いは当該の人々にどう映るのかというのは(ちょっとだけ)気になります。

 授業は1コマ(課題テスト返却とセンター演習のみ)でその他の時間はずっとデスクワーク。午後、1時間ほど年休を取って自宅往復・買い物をしたのですが、雪が舞って寒いですね。校庭には雪が積もっていて、朝は中学生(だと思いたい)の男子が大勢駆け回っていました。いつもは忘れがちな手袋も今日はしっかり。いずれにせよ、明日・明後日は基本的に晴のようなので、福岡県でセンターを受ける人にとっては有難い天気でした(全国的に見たら厳しい地方も多そうです)。
 17時の定時に学校を出て、西鉄で二日市、今日は「月空」で読書独酌。居心地が良く食べ物が美味しいのでつい飲み過ぎてしまうのはいつもの通りで、今日は瓶ビール2本、熱燗1合、の後でキープの焼酎をお湯割りで。

 電車とバスとを乗り継いで帰宅後は21時を過ぎていたのですぐに着替えて就寝……したと思うんだけどなぁ。