四つ あなたと 私は一つ

 こないだの授業教材、09年センター評論の栗原彬「かんけりの政治学」本文に「人生ゲーム」が出て来て、これが次々にアップデートされてたり色んな漫画アニメ・芸能人等とコラボしていたのは知ってたんで、授業でも「僕がやってた四半世紀前の一番高給取りだった職業ってパイロットだったんですけど、今はYouTuberとかがあったりするんかね?」とか軽口叩いてたんですけれども、実際に調べたら「売れっ子声優」とか「メダリスト」とかが職業にあってビックリしました。「売れっ子」限定なの? 「メダリスト」って職業なの?
 東京大学が、英語民間試験の成績提出を必須としない方針を固めたという、受験関連の良いニュース。「良い」というのは、自前の試験で受験生の力を測れるという矜恃を示したという点でです(民間試験における不正の可能性については、よく知らないので意見がありません)。因みに、「4技能」は複言語が常態のヨーロッパでは既に使わないものと見なされつつあり、今は「受容(読む・聞く)」「産出(話す・書く)」、「やりとり(話す・書く)」、「仲介」という4つのモードが使われているとか。

 本日は授業無しで放課後に東大文系特講。扱うのは06年第一問、宇都宮輝夫「死と宗教」なのですが、これと同タイトルの小文を収録した宇都宮氏の著書『生と死を考える』が2015年4月に発売されていたのを今日知りました(出版社のサイトに目次が掲載)。この小文が東大の出典だったんなら、64回生高3を担当した3年前に買って読んでおくべきでしたね。迂闊!(追記・後で購入したところ、偶然タイトルが同じ別の文章でした。残念ではありますが、2006年の考察の発展系として、例えば授業資料などには十分使える本で、買ったこと自体は正解でした)
 1~3限でデスクワーク、4限(12時~13時で教員の昼休み……あれ、授業がある先生は?)の間に自宅往復をして母君の昼食を準備、昼休みは進路指導室で仕事、5・6限はデスクワーク。
 放課後特講(16時~18時)の前半60分は生徒が解答をする時間で、私は10分程度の板書準備以外は基本的に暇です。で、その間に学校近くのスーパーマーケットで食材を調達したのですが、職員室・進路指導室の冷蔵庫が一杯。解凍エビなどあって2時間常温はきついなぁと困っていたら、事務嬢さんが進路室冷凍庫の中から保冷剤をくれて事なきを得ました。何でこんなものをと聞いたら念のためという答え。有能かよ。でもって、職員室に戻ってそのお話をしたら同じ67回生A組担任世界史先生が「私、保冷袋持ってますけど?」と袋を下さり。そういえば、体育祭の後でクラスの生徒にハーゲンダッツを配ってお出ででした。その時のですね。みんな優しい。

 18時ギリギリまで特講の解説、その後自宅に戻って母君の夕食をバタバタで作り、入浴後に書斎で少しだけ(1時間弱)採点。終わる頃には母君がお休みの時間なので、「もりき」に出かけて1時間ほど独酌。常連のBさんが釣り上げた見事なイカがお裾分けで回ってきたので、マスターにお願いしてイカ納豆にしてもらいました。後はサンマの炭火焼き。幸せ。
 未明の添削があるので、21時過ぎには就寝。