暇と退屈の倫理学

 本日は学校に行かず、仕事は午前中に全て書斎で済ませました。答案添削と学級通信作成と。以前は上京旅行と正月と以外は毎日学校に行っていましたが、母君と同居を初めて半年、学校に行かない日がかなり増えましたね(一ヶ月に2、3日程度)。

 本日は12時から某氏と二人で八女に小旅行のお約束。西鉄K駅からバスで40分、某氏はK駅から、私は途中の(自宅最寄りの駅)から乗車して合流です。八女に観光のために向かうのは初めてで、目的地は「喜多屋酒造」。本日は「新酒祭り」というイベントが行われており、酒蔵見学や試飲会やに参加してみよう、と日本酒好き2人で話がまとまり。
 私が母君の昼食を準備する関係で昼からの参戦ですが、最寄りバス停徒歩10分(古き良き町並み、という感じ)の酒蔵に到着した時には、開場10時からしっかり飲んでるぞ、という猛者(平均年齢は高め)たちが既に真っ赤な顔をしてお出でです。
 酒瓶ケースをひっくり返して段ボールを被せた即席の椅子、それと同じ高さの即席の低いテーブル、テーブル1つに椅子が4つというのがセットで、これが100じゃきかない数置かれており全て満席と言えば会場の広さ賑わいが判ってもらえましょうか。入場時に渡された3勺程度のグラスに、試飲ブースから気になる銘柄(無料、一部有料)を注いでもらっては飲む、というのを延々くり返します(肴は屋台から購入でこれが結構高い)。日本酒だけでも10種以上、他焼酎やそれを使った梅酒やも飲み放題。仕込み水を使った和らぎ水も無尽蔵で、酒を1杯飲む毎に和らぎ水を1杯、これは酔わないためというのとグラスを洗うためというのと。
 1回注いでもらうと3勺、10銘柄で3合。入場2時間程度で一通り飲みきったら、まぁ酔いますよね。私は母君の夕食を作らないといけないので程々にしないといけないのですが、まぁそこに有る種類は制覇するのが礼儀だと。テーブルで喋ったり、酒蔵の中を覗いたり、ステージに出てくる歌手の歌(昭和歌謡!)を訊いたり、のんびりとかつ延々と時間が潰せます。ビバ堕落、ブラボー弛緩。
 さて、同行の某氏、いつの間にか見知らぬカップルと仲良くなっており、テーブルを囲んでまるで始めから4人で参加したかのような盛り上がり方に。あちらのお二人は男性がハンドルキーパーで女性が無類のお酒好きだということで、必然話は酔って失敗した武勇伝(?)に。こういう話がいちばん酒を進ませるので私は「母君の夕食、夕食」と念じながら専ら注ぎ役を買って出ます。
 自宅や職場や知り合いへのお土産(勿論、即売所がありました。自宅には料理酒です)を買い込んで、さてバスで帰ろうかとしたら何とあちらのカップルが「車、4人乗れます!」と送って下さることに。初対面の人に送ってもらうのは初めてでちょっと戸惑ったのですが、何しろ某氏と向こうの女性との意気投合っぷりが凄くて遠慮の雰囲気がゼロ、結局K市の自宅前まで送っていただき、私を降ろした後は3人で焼鳥食べに(食べるのはハンドルキーパーさんで、飲むのは某氏とあちらの女性とのお二人)行ったんですって。

 帰宅は17時で、入浴後に母君に夕食を作って(酒臭いだろうから極力接触を避けます)、「もりき」で軽く飲み直してから就寝20時半。