このくだり いみじうゆゆし

 A「そんな折り方したらプリント破れるぞ」
 B「いや大丈夫やろ」
 A「いや、マジワンチャン」
 という生徒のやり取りに思わず廊下で振り返る。
 私「プリント破れるような事故でも『ワンチャン』って言う?」
 A「え、言いますけど」
 私「『チャンス』なのに?」
 B「『ワンチャン』の『チャン』は可能性です」
 本当? なら、いみじうゆゆしですね。

 本日はセンター形式の模試。67回生にとっては、F校生活最後の外部模試になります(イコール「人生最後の」とは限らないのが哀しいですが)。監督業務だけなのでデスクワークが捗ります。
 さて、その国語の問題。小説が横光利一「妻」の全文で、難易度が非常に高く生徒は苦戦していましたが、それよりも何よりも主人公の妻の台詞「もう一度辷(すべ)ってらっしゃいな」に大笑い。夏模試ならばまだともかく、12月のテストでこんな台詞見せられたら浪人生は泣きますよ。校内模試だったら(少なくとも私は)出しませんし、もしも本試験でこんなのが出たらオンラインは大盛り上がりでしょう(「もういちど辷ってらっしゃいな」に凄い効果線がついてアップされる)。

 先に「監督業務だけ」と書きましたが、私はSHRの後で自宅に戻るために午前中2時間の年休を取りました。これまで「要支援1」だった母君が「要介護1」に変わった(来年1月1日から)ことを受け、お世話になるケアセンターが公の「包括支援センター」から民間の業者に変更になるため、新しい担当者の方とご挨拶・契約を交わすためです。
 民間の事務所、代表を務める女性が母君のご担当で、この方は元銀行員だったということですからそれだけで「やり手」だと推察されます。母君が元々ケアワーカーだったということで話自体はスムーズ。ただ、契約書にサインをする時の住所の書き方で、母君の身体・空間認知能力の衰えがはっきりと分ったのはちょっとショックでした。そういえば、今の生活では(週一で絵を描くことはあっても)母君に文字を書く機会は皆無なんでした。そんなことにも気づかないもんなんですねぇ、ふむ。
 1時間ほどの面談の後で担当の方はお帰りになり、私は母君の昼食を準備してから学校に戻りました。

 16時過ぎに試験が終わり(15時過ぎにもう一度自宅まで往復して、夕食のプレートを準備しました)、本日夕方は長い長い長い長い会議。第4回校内模試の成績検討会です。第2回・3回と違い今回はなかなか景気の良い点数が出たので雰囲気は明るく。1位だった現役女子某さんの得点率は750程度で本年度初の700台、平安時代とは行きませんでしたが奈良時代中期とは見事なものです。
 22時近くまで会議の後は、F校から最も近い飲み屋「T」で焼鳥の打ち上げ、有志7人で盛り上がりました。本試験まで頑張りましょう!(←雑な記述なのは、会話の内容が一切明かせないためです)